データ復旧事例

徳島市TeraStation復旧事例｜バックアップが取れていないバッファロー製NASから緊急データ復旧に成功（徳島市医療法人）

投稿日：2025.04.30 更新日：2025.04.30

メーカー：バッファロー(Buffalo)製
型番：TeraStation TS3420DN1604　容量：4TB×4
症状：アクセス不可
障害：複合障害（RAID崩壊＋物理障害）
期間：先行納品：3日　完全納品：7日間

※オプション料金別

お客様より

徳島市の医療法人様より、「院内で共有使用していたTeraStationが、赤ランプが点滅しまったくアクセス出来ず非常に困っており何とか助けて欲しい」と緊急のお問合せをいただきました。ファイルサーバーとして使用されていたBuffalo製 TeraStation TS3420DN1604（4TB×4）は、日常業務に不可欠なデータを多く保管しており、復旧を一日でも早く行いたいという強いご希望でした。メーカーに連絡したものの、「物理障害の疑いがあるため、復旧には2週間以上かかる可能性がある」と案内され、すぐ対応できる業者を探し当社へご相談いただきました。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

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診断の結果

出張対応もご案内しましたが物理障害の可能性が高いとの事でしたので、お持込頂く事になりました。ご来店頂き、データ復旧専用機器を用いて精密な診断を実施。TeraStation内の4台のHDDのうち、2台に不良セクタが発生しており、RAID構成が崩壊していることが確認されました。これは物理障害の典型的なケースであり、NASやコンピューターからHDDが正常に認識できない為、通常の手段でのデータ復旧は不可能な状態でした。ただ2台のHDDが同時に故障してしまう事は考えにくく、定期的な保守作業を確認した所、管理や定期的な保守担当はおらず、導入業者がチェックする程度だったとのことでした。

復旧作業にチャレンジです

データ復旧専用機器を使用し作業を進めていきます。この機器は、市販のクローンツールとは大きく異なり、磁気ヘッドを直接制御しながら、HDDの内部パラメーターを細かく調整することが可能です。これにより、読み取りが困難なセクタからもデータを可能な限り取得できるため、物理障害が発生したHDDでも高精度のクローンを作成することができます。

作成したクローンHDD2台のうち、どちらのHDDにより新しいタイムスタンプが保存されているのかを確認し、既存のHDD2台とクローンディスク1台の組み合わせで仮想RAID構築を実施。パリティ情報が合致する構成を無事再構築する事が出来ました。RAID上のデータ領域にアクセスすることにも成功。事前にお伺いしていた最重要データを弊社のクラウド経由で先行納品する事が出来ました。引き続き残りの作業を進め、お預りより1週間で全てのデータを保存用ドライブに確保することができました。

復旧作業の結果

復旧対象となったデータの中には、定常業務の中枢となるファイルやデータ、共有ドキュメントが多数含まれており、データ確認後には「完全に業務が止まる可能性もあったので、本当に助かりました。こんなに早く対応してくれるところがあるとは思わなかった」と、感激されたご様子で感謝の言葉をいただきました。先行納品の形で優先データを早期にお渡しできたことも、お客様にとって大きな安心材料となったようです。

技術者より

NAS機器やRAID構成のファイルサーバーは、安定性が高いと思われがちですが、HDDは消耗品であり、物理的な故障は避けられません。特に保守管理が不十分な環境では、異常に気づくのが遅れることで被害が拡大することがあります。定期的なS.M.A.R.T.チェックやバックアップの実施、管理者の設置など、日頃からの対策が非常に重要です。また、バックアップが正常にできていない事も多く、今回のようなケースは稀ではありません。保守担当は必ずつける様にすることをお勧めします。

まとめ

今回のように、徳島市内でTeraStationが赤ランプ点滅し起動しない状況に直面された際は、迅速な対応が業務復旧へのカギとなります。弊社では、物理障害を伴う複雑なNASのトラブルにも柔軟に対応可能な体制を整えており、今回喜んで頂いた先行納品なども可能です。TeraStationやRAIDサーバーのトラブルでお困りの際は、ぜひ私たちにご相談ください。大切なデータを守るため、最善を尽くします。