データ復旧事例

再起動後アクセスができなくなったTeraStationからのデータ復旧

投稿日:2017.03.30 更新日:2017.03.30

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障害状況

メーカー:バッファロー   型番:TS-XH8.0TL-R6(2TB×4台構成、RAIDなし)
症状:アクセス不可 障害状態:ディスクの認識異常


TS-XH8.0TL-R6を工場内の共用サーバーとして使っていました。

メンテナンスのためにTS-XH8.0TL-R6の再起動を行ったところ、起動は正常に稼働したのですが、中に保存していたデータにアクセスできなくなったと連絡がありました。管理ツールで確認したところ、shareとinfoというフォルダが存在するだけで、後は全くデータがない状態でした。言い訳になってしまうのですが、前任の管理者が急に退職したため、引継ぎを十分に行えておらず、どのように運用されていたか全くわからない状態です。このような事態でもデータ復旧は可能でしょうか。工場内の作業機械とTS-XH8.0TL-R6の中のデータを連携させて使用していることもあり、業務が完全に止まってしまっています。とにかくデータの復旧をお願いします。

対応内容

TS-XH8.0TL-R6の診断を行いました。4台中1台のHDDで一部のデータの読み出しができない状態になっていました。まずは正常に稼働する3台でRAID5で運用していたとのことでしたので再構築を行いましたが、データを全く確認できない状態でした。型番で行くと、RAID6の可能性もあったので、そちらでも再構築を試しましたが、全くデータが出てこない状態でした。読み出し異常が発生しているHDDのイメージ化を行いつつ、同時に解析作業を行いましたが、データは拾ってきてもすべてが破損している状態でした。そんなことをしているうちに、ディスクイメージが出来上がったので確認をしてみると、単独モードで使用されていることがわかりました。エラーが発生していたディスクとパーティション情報が一致していなかったので、調整を行うと、それぞれのディスクから全く別のデータが出てきました。それぞれごとにデータは問題なく開くことができたので、データ確保を行い確認を行っていただくことにしました。必要データがきちんと復旧できていて問題がない状態であったので、復旧作業を完了しました。

作業結果
TS-XH8.0TL-R6より、95%以上のデータの復旧に成功しました。


担当者より


今回の件もリビルド作業の結果データが見えなくなったというものでした。リビルド作業ではパーティション情報やRAIDそのものの情報が書き換わるため、一筋縄ですぐにデータにたどり着けないことがあります。本当にたまたまであったのですが、障害が発生したディスクがイメージ作業のおかげですぐに情報を読め、別ディスクの情報をすぐに更新できたのが、今回のスピード復旧につながりました。たまに障害発生時点のディスク構成ではなく、ディスク交換後の状態そのままでお持ちいただくことがあるのですが、復旧作業がうまくいかないことがよくあるので、必ず、アクセスできない状態などの障害が発生したときのディスク構成が再現できるよう、故障したHDDもお持ち込みくださいますよう、よろしくお願いいたします。

トラブルが起きてしまった場合、まずはフリーダイヤルよりご相談ください。自己流の対応を行うことで復旧できるはずのデータが復旧できなくなるかもしれません。

 

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