データ復旧事例
神戸市灘区データ復旧|エラーE30でアクセス不能なBuffalo製TeraStation(TS3410DN0404)を復旧
ご依頼地域: 神戸市灘区(六甲エリア)
機器種別/: NAS(ネットワークHDD)
型番/: Buffalo TeraStation TS3410DN0404
容量: 1TB×4台
障害状況: 液晶にエラーコード「E30」表示、アクセス不能
障害の状態: 物理損傷とRAIDシステム崩壊の複合障害
期間: 4日間
お問合せ内容:納期直前の図面データが取り出せない
神戸市灘区、六甲エリアで設計事務所を営むお客様より、業務で使用しているBuffalo製のNAS(TeraStation)へアクセスできなくなったと、大変焦ったご様子でお電話をいただきました。
数日前からフォルダを開く動作が遅いと感じていたものの、騙し騙し使用を続けていたところ、当日の朝になって突然接続が切れ、本体の液晶画面に「E30(ハードディスク故障)」のエラーコードが表示され、ビープ音が鳴り出したとのことです。中には進行中の設計図面(CADデータ)や過去の施工写真など、業務に不可欠なデータが全て保存されており、納期間近の案件もあるため、「とにかく1日でも早くデータを取り戻したい」と切実なご要望でした。
診断結果:特定のHDDの物理障害によるRAID崩壊
お持ち込みいただいたTeraStation(TS3410DN0404、RAID 5構成)から慎重に4台のHDDを取り出し、データ復旧専用機器に接続して初期診断を行いました。
診断の結果、2番目のHDDに多数の不良セクタ(物理的な読み取り不良箇所)が発生していることを確認しました。また、1番目のHDDにも読み書きの応答速度が著しく低下する不安定な挙動が見られました。詳しく解析を進めると、過去に2番目のHDDでエラーが発生した際、システムが不安定な状態で運用が続けられたことでRAID構成情報(パリティ)の整合性が取れなくなり、結果としてRAIDシステム全体が論理的に崩壊してしまったものと判明しました。単なるHDD交換では直らない、物理障害と論理障害が併発した複合的なトラブルと判断しました。
復旧作業実施:負荷制御クローンと仮想RAID再構築
まず、物理障害を起こしている2番目と不安定な1番目のHDDについて、データ復旧専用機器を用いてクローン(複製ディスク)の作成を行いました。特に損傷が激しい2番目のHDDについては、専用機器の設定でヘッドの動作を制御し、不良セクタ周辺の読み取り回数を制限するなど、ディスクへの負荷を極限まで抑えながら、正常なデータ領域の磁気情報を丁寧に抽出しました。
次に、作成したクローンディスクと残りの正常なHDDを用いて、崩壊したRAIDシステムの解析に着手しました。本来のRAID 5の配列順序やストライプサイズ(データの区切り幅)などのパラメータを解析し、専用ツール上で仮想的なRAID環境を再構築しました。ファイルシステム(XFS)の微細な破損を修復した結果、無事にお客様のフォルダ構造を展開することに成功し、データの抽出作業へと移行しました。
復旧作業の結果:CADデータを含む全データを確保
仮想環境からのデータ抽出と整合性チェックを行った結果、お客様が最優先で必要とされていた最新のCAD図面データ、および過去のアーカイブデータのほぼ全て(約1.8TB分)を正常な状態で復旧することに成功いたしました。
診断から復旧作業完了までにかかった期間は4日間でした。復旧データをご確認いただいた際、お客様からは「作り直す時間が全くなかったので本当に助かった。これで納期に間に合います」と、安堵のお言葉をいただくことができました。データは弊社で用意した外付けHDDに確保し、納品いたしました。
技術者よりアドバイス:エラーE30発生時の注意点
TeraStationで「E30」や「E13」といったエラーコードが表示された場合、それはHDDが物理的に故障しているサインです。この状態で再起動を繰り返したり、HDDの抜き差しを行ったりすると、損傷していない他のHDDにまで負荷がかかり、今回の事例のようにRAID崩壊を招く恐れがあります。
エラーが出た際は、速やかに電源を切り、通電を控えることがデータ喪失を防ぐ最も有効な手段です。特にRAID 5は「1台壊れても大丈夫」と言われますが、長年稼働したNASでは複数台が同時に寿命を迎えるケースも珍しくありません。異変を感じたら、無理な操作をせず専門家へご相談ください。
まとめ:灘区のTeraStationトラブルは神戸三宮ラボへ
今回は、HDDの物理故障をきっかけにRAIDシステムが崩壊した、Buffalo製TeraStation(TS3410DN0404)の復旧事例でした。神戸市灘区にある設計事務所様からのご依頼で、物理損傷とRAID崩壊の複合障害という極めて深刻な状態でしたが、4日間という短期間で業務に必要な全データを復旧することができました。弊社クイックマン 神戸三宮ラボでは、メーカーやモデルを問わず、あらゆるNASの復旧実績がございます。灘区や六甲エリアの法人様で、緊急のデータトラブルに見舞われた際は、ぜひ一度ご相談ください。
FAQ
Q.エラーE30が出ている状態で、新しいHDDに入れ替えれば直りますか?
A.リビルド(再構築)が成功すれば直る可能性はありますが、失敗してデータが消失するリスクも非常に高いです。特に購入から5年以上経過している場合、他のHDDも弱っている可能性が高いため、重要なデータが入っている場合はリビルド前のご相談を推奨します。
Q.CADデータや特殊な業務ソフトのデータも復旧できますか?
A.はい、可能です。データ復旧はファイルの種類(拡張子)に依存せず、ディスク内のバイナリデータとして復元するため、JWCAD、AutoCAD、会計ソフトなどのデータも問題なく復旧可能です。
Q.復旧にかかる日数はどれくらいですか?
A.障害の程度によりますが、今回のケースのような標準的なRAID障害であれば、診断から3日~4日程度で完了することが多いです。お急ぎの場合は、優先して作業を行う特急対応もご相談可能です。
Q.灘区のオフィスまで出張診断に来てもらうことはできますか?
A.はい、可能です。灘区を含む神戸市内全域へ出張対応を行っております。現地で初期診断を行い、機器をお預かりしてラボで復旧作業を行う流れが一般的です。まずは「すぐに診てほしい」とお電話ください。
Q.セキュリティ面が心配ですが、データを見られることはありませんか?
A.弊社では厳格な機密保持契約(NDA)に基づき作業を行います。復旧作業はデータの存在確認のためにファイル名等を目視することはありますが、ファイルの中身(内容)を閲覧・利用することは一切ございませんのでご安心ください。
【クイックマンからのお知らせ】
神戸でのデータ復旧をご検討中の方へ
今回のI-O DATA製NAS(RAID障害)のような法人様の緊急トラブルでお困りの方は、弊社の技術力と実績をご確認ください。
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技術担当による詳しい診断をご希望の方は、まずは神戸にあるデータ復旧クイックマン神戸三宮ラボのアクセスと営業時間をご覧ください。
データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

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