データ復旧事例

神戸市灘区データ復旧事例｜認識しない外付けHDD（Buffalo DriveStation HD-LBV2.0U3）から家族写真・動画データの復旧に成功

投稿日：2025.12.11 更新日：2025.12.11

メーカー：Buffalo製
型番：DriveStation HD-LBV2.0U3
容量：2TB
症状：パソコンが外付けHDDを認識しない
障害：重度物理障害
期間：お預かりから10日

お問合せ内容：認識しなくなった外付けHDDから家族写真と動画を救ってほしい

神戸市灘区にお住まいの個人ユーザー様より、外付けHDDが突然認識しなくなったとのご相談をいただきました。機器はBuffalo製の外付けHDD DriveStation HD-LBV2.0U3（2TB）で、お子さまの成長記録やご家族旅行の写真・動画をすべてこの一台に保存されていたとのことです。年末年始に帰省したご家族と一緒に思い出を見返す予定だったところ、前日まで問題なく使えていたのに、ある日パソコンにつないでもアイコンが表示されず、異音も気になる状態になったと伺いました。ご自身でケーブルやパソコンを変えて試されたものの改善せず、「時間には少し余裕はあるが、どうしてもこのデータだけはあきらめたくない」との思いで、当店にご相談いただきました。

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診断結果：磁気ヘッド損傷による重度物理障害と判断

お預かりした外付けHDDは、まずケースを開封し、内蔵HDDを取り出したうえでデータ復旧専用機器に接続して診断を行いました。通電時の挙動や音の状態を確認したところ、正常なスピンアップが得られず、ヘッドの動作に起因すると考えられる異音が認められました。あわせて、通常の読み取りではユーザー領域にアクセスできない状況であったため、本件はファイルシステムの問題ではなく、内部部品の損傷を伴う重度物理障害と判断しました。お客様には、社内のクリーンブースでHDDを分解し、同型番の正常ドナーから磁気ヘッドを移植したうえでクローン作成に挑む必要があること、作業には日数を要するものの、年末までの納品を目標に進める方針をご説明しました。

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復旧作業実施：クリーンブースでヘッド移植後、クローン作成とデータ解析を実施

今回は重度物理障害という性質上、まずは社内クリーンブース内でHDDを分解し、プラッタ表面の状態とヘッド周りの損傷状況を慎重に確認しました。幸いプラッタの目立った傷は見られなかったため、同型番・同世代の正常動作品から磁気ヘッドを取出し移植作業を行いました。その後、組み上げたHDDをデータ復旧専用機器に接続し、負荷を抑えながらセクタ単位のクローン作成を実施しました。読み取りが難しい領域では条件を調整しつつ、状態の悪化を避けながら可能な限りデータを確保していきます。クローンが一定まで進んだ段階で、クローン側を用いてファイルシステムを解析し、写真フォルダや動画フォルダの構造を確認しながらデータ抽出を進めました。

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復旧作業の結果：ご家族の写真・動画の大半を10日で復旧

クローン作成とデータ解析の結果、家族写真用のフォルダや動画の保存先フォルダがほぼ原状に近い状態で確認できました。一部のファイルには損傷が見られたものの、多くの写真と動画が問題なく再生できる状態で抽出可能でしたので、まずは年末年始に一緒に見たいと伺っていた期間のデータを中心に整理しました。最終的には約1.6TB分の写真・動画データを確認し、そのうちお客様が特に重要とおっしゃっていたお子さまの成長記録や旅行の動画も含めて外付けHDDにデータを確保し納品いたしました。お預かりから10日ほどでのご返却となりましたが、「もう二度と見られないと思っていた映像が戻ってきて本当にうれしい」と大変喜んでいただけました。

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技術者より：認識しない外付けHDDは通電を繰り返さず早めのご相談を

今回のように、外付けHDDがまったく認識しなくなってしまうケースでは、内部の磁気ヘッドやモーターなどの部品に物理的なトラブルが発生していることがあります。この状態で何度も電源を入れ直したり、さまざまなパソコンに接続を繰り返したりすると、プラッタ表面の状態が悪化し、本来なら復旧できたはずのデータまで失われてしまう恐れがあります。特に、ご家族の写真や動画のように撮り直しができない大切なデータの場合は、異音や認識不良といった兆候が出た段階で、それ以上の通電を控えていただくことが大切です。日程に余裕があるご依頼であっても、早めにご相談いただくことで、より安全な手順で復旧に臨むことができます。

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まとめ：神戸市灘区で認識しない外付けHDDからご家族の思い出データを復旧

本事例は、神戸市灘区の個人ユーザー様から、認識しなくなった外付けHDD（Buffalo DriveStation HD-LBV2.0U3・2TB）のデータ復旧をご依頼いただいたケースです。内部の磁気ヘッド損傷による重度物理障害と判断し、社内クリーンブースでの分解・ヘッド移植と、データ復旧専用機器によるセクタ単位のクローン作成を経て、家族写真や動画の大半を復旧することができました。年末年始にご家族で見返したいというご希望に間に合うよう、お預かりから10日ほどで外付けHDDにデータを確保し納品いたしました。神戸市灘区で外付けHDDのデータ復旧を検討されている方にも参考になる事例です。