データ復旧事例

パソコンに繋ぐとカチカチという音がする外付けハードディスク(HDCZ-UT4WC)からのデータ復旧(重度物理障害　広島県福山市　サービス業)

投稿日：2023.11.02 更新日：2023.11.02

メーカー：アイ・オー・データ製(内蔵：WesternDigital製)
型番：HDCZ-UT4WC(内蔵：WD40EZRZ)
症状：カチカチ音がする
障害：重度物理障害
費用：99,800円 (税込109,780円)～
期間：5日程度

※オプション料金別

お客様より

商品用のPOPデータや仕入れと販売管理のエクセルを保存しています。仕入れから帰ってきて、データをまとめるために外付けをパソコンにつなぐとカチカチという音が鳴って認識してくれなくなりました。写真やエクセル、POPのデータなど、取り出せる限りデータを取り出してほしいです。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断の結果

お送りいただいたハードディスクをデータ復旧専用機器にて診断を行ってみたところ、通電を開始してほどなくしてからカチッカチッという感じで周期的な異音の発生を確認しました。データの読み書きを行うヘッド部分の破損の可能性が高く、重度物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

ハードディスクを開封し、ヘッド交換を行って改めてデータ復旧専用機器にて診断を行ってみたところ、起動や認識確認が取れたため、そのままクローン作業を行いました。全体領域の20%ほどを読み出せたところで、ヘッド破損が発生したため、再度ヘッド交換を行ってクローン作業を再開しました。その後も2回ほどヘッド交換を行ってクローン作業を行った結果、データ領域全体の情報をすべて取得することができました。作成したクローンディスクのデータ領域へアクセスを行ってみると、フォルダやファイルの存在を確認できたため、データの一時取得を行うことにしました。

復旧作業の結果

一時取得できたデータ内で最新日付から3か月さかのぼってファイルのオープン確認を行ってみたところ、選択したファイルすべて正常に開けることが確認できました。取得できたデータのリストと、写真データのサムネイルを作成し、お客様へ確認をいただいたところ、リスト上にあるデータの一部についてオープン確認依頼をいただいたため、確認を行ってお客様へ正常に開けることを確認できたという報告を行っところ、復旧成功と判断いただける状態であったため、納品用媒体へデータの移行を行って、復旧データとして渡ししました。

担当技術者より

皆様の中では重度物理障害でヘッド交換が必要な場合、一度交換すればすべての情報を読み出せるというイメージを持たれている方が多いと思います。確かに1回の交換作業で全領域の情報を読み出せることもありますが、複数回の交換を行って何とか領域全体を読み出せたということもあります。こればかりはハードディスク1台ごとの状態に大きく影響されるため、これが正解ですという回答はできませんが、ヘッド交換作業自体は1回で完結するものではないという認識を持っていただけると非常にありがたいです。異音の発生などハードディスクにトラブルが起きてしまった際は、データ復旧のクイックマンへご相談ください。