データ復旧事例

東灘住吉エリアパソコン修理依頼｜ブルースクリーンループで起動しないノートPCからデータ復旧と新PCへのデータ移行に成功

投稿日：2025.09.12 更新日：2025.09.12

メーカー：東芝製
型番：dynabook Satellite B650/B　容量：256GB
症状：起動しない
障害：物理障害
期間：1週間

お客様からのお問合せ内容：電源押しても青い画面を繰り返す

神戸市東灘区住吉エリアで不動産業を営む法人様より、「ノートPCがメーカーのロゴ表示後にブルースクリーンが繰り返し表示され、正常に起動しなくなった」とのご相談をいただきました。もともとは近隣のパソコン修理店に診てもらったものの「修理は難しい」と案内され、業務で使用している重要な書類や顧客情報が保存されているため、データだけでも復旧してほしいとのことで神戸三宮ラボへご来店されました。お客様は「2〜3週間ほどで復旧できれば助かる」と希望され、データ復旧後には新しいPCへの移行もご要望されました。

診断結果：不良セクタが拡大しOS起動不可と判断

お持ち込みいただいたノートPCを分解し、内蔵HDDをデータ復旧専用機器で診断した結果、HDD内部に不良セクタが発生していることが確認されました。ブルースクリーンループはシステム領域の破損や不良セクタが原因で発生することが多く、HDDの状態を考慮するとPCとしての再利用は難しいことが想定されました。そのため、お客様にはデータ復旧は可能であるものの、システム修復ではなくデータの抽出と新しいPCへの移行が最善であることをご説明し、ご了承をいただきました。

復旧作業実施：精密なクローンディスク作成に成功

まず不良セクタがあるHDDからセクタ単位で慎重にクローンディスクを作成しました。読み取り困難な領域では負荷制御を細かく調整し、時間をかけながらもプラッタへの影響を最小限に抑えて作業を進めました。クローンディスク作成後はファイルシステムを解析し、業務に必要な顧客情報や不動産契約書、業務書類などを優先して抽出しました。

復旧作業の結果：最重要データの復旧に成功業務を停止せず継続

復旧したデータは一旦外付けHDDに保存し、お客様には再来店時に復旧データを開いて確認していただきました。特に顧客データや業務書類を中心に確認し、すべてのデータが問題なく利用できることが確認されました。お客様はその場で新しく購入されたPCをお預けになり、復旧データを新PCへ移行する作業を追加でご依頼いただきました。
新規PCの初期セットアップと共にデータの移行を実施。お伺いしていた元の環境や使い方に倣ってセットアップとデータの移行を行いました。
再々来店時に神PCを立ち上げて頂き、使用感の確認を行って頂き、Win10からWin11へとOSは変わったものの、「違和感なく使用できる。ありがとう」と感謝の言葉まで頂きました。新PCを納品し作業完了となりました。

技術者より

不良セクタが発生したHDDは使用を続けることで症状が悪化し、やがて完全に認識されなくなることもあります。ブルースクリーンループが発生した時点で早期に通電を止め、データ復旧専用機器を備えた専門業者に依頼することで、データを安全に確保できる可能性が高まります。また、重要なデータは新しいPCへの移行後も定期的にバックアップを取ることが推奨されます。

まとめ

神戸市東灘区住吉エリアの不動産業法人様が使用されていたノートPCは、ブルースクリーンループにより起動できなくなり、近隣修理店でも対応が難しいと案内されていました。神戸三宮ラボにてHDDの不良セクタを確認後、データ復旧専用機器でクローンディスクを作成し、すべての重要データを安全に抽出しました。データはお客様の再来店時に確認いただき、その後新PCへのデータ移行を行い、最終来店時に新PCでの動作確認まで完了しました。