データ復旧事例

須磨区個人様のHDL-TA2「アクセスできない」トラブルから写真データ復旧に成功

投稿日：2025.06.13 更新日：2025.06.13

メーカー：I-O DATA(アイオー・データ)製
型番：HDL-TA2　容量：2TB
症状：アクセスできない
障害：物理障害
期間：1週間

須磨 NASデータ復旧事例　お問合せ内容　

須磨区にお住まいの個人のお客様から、「I-O DATA製シングルNAS HDL-TA2（2TB）」にアクセスできなくなったとのご相談をいただきました。
ご家族の大切な写真をスマートフォンからバックアップしようとしたところ、専用アプリでNASが見つからず、NAS本体のランプも赤く点灯していたとのことです。最初に購入した家電量販店に問い合わせたところ、修理に出すとデータが消えると案内され、パソコン修理業者にも相談したものの「データ復旧は対応不可」と断られてしまったそうです。さらに、他のデータ復旧業者に郵送診断を依頼したものの、非常に高額な見積もりが出たため、最終的に「家族の思い出が詰まったデータだけはどうしても取り戻したい」と、最後の望みをかけて当社にご相談いただきました。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

須磨 NASデータ復旧事例　診断結果のご案内

お持ち込みいただいたHDL-TA2の内蔵ハードディスクを慎重に診断した結果、不良セクタが広範囲に発生していることを確認しました。最終アクセスから半年近く経過しており、NAS本体が普段あまり目に触れない場所に設置されていたため、ランプの異常にも気付かずにいたことが障害発生の背景にあったようです。今回の障害は物理障害が原因であると考えられ、専門的な処置によってデータ復旧の可能性があることをお伝えしたところ、お客様から「急いでいないので、何とか思い出の写真データを復旧してほしい」とご依頼をいただきました。

須磨 NASデータ復旧事例　復旧作業

データ復旧作業は、まず障害ハードディスクを専用の復旧機器に接続し、状態を慎重にチェックすることから始めました。不良セクタが多発しているため、HDDへの負荷を最小限に抑えながらクローンディスクの作成を行います。クローン作成中は、HDDの異常セクタを丁寧に回避しつつ、読み取れるデータを少しずつ確保していく必要があり、作業には十分な時間と注意を要しました。不良セクタが発生しているエリアは通常アクセスすらできませんが、この専用機器であれば可能です。読み取る時間の値を増やすなど負荷をかけ出来るだけ多くのデータを回収します。

数日かけてクローン作成を進め、99%以上のセクタの読み出しに成功しました。クローンHDDが無事作成できた後は、パターン解析を用いてファイルシステムを調査し、データ領域から写真や各種データを確認しながら確保していきました。最終的には、ご家族の写真をはじめとした大切なデータの多くを確実に取り出すことができました。

須磨 NASデータ復旧事例　作業結果

データ納品の際、お客様には専用の外付けハードディスクで復旧データをお渡ししました。ご家族の思い出の写真を無事に確認できた瞬間、お客様からは「本当にお願いしてよかった」「もう諦めかけていたので、戻ってきた写真を見て涙が出そうです」と、感謝の言葉をいただきました。当店からも「最後まで諦めずご相談いただいたからこそ実現できた復旧でした」と、あらためてデータの価値の大きさを感じる案件となりました。

須磨 NASデータ復旧事例　技術員より

今回のように、NAS本体が赤いランプを点灯していたり、アクセスできない状態になってしまった場合、通電を繰り返すことでさらに状態が悪化する恐れがあります。普段は目の届く場所に設置し、ランプの状態や異音などの異常を見逃さないことが大切です。また、家電量販店やパソコン修理店では「修理はできてもデータ復旧には対応できない」ことが多いため、データが必要な場合は無理に動かさず、早めに専門業者にご相談いただくことをおすすめします。定期的なバックアップと、異常時には早期の対応がデータ保護のポイントです。

須磨 NASデータ復旧事例　まとめ

須磨区でHDL-TA2にアクセスできなくなったケースでは、物理障害によるデータ消失のリスクがありながらも、慎重なクローン作業と専門的な解析によって、思い出のデータを無事に救出することができました。大切なデータは、障害発生時の初期対応が非常に重要です。「データが見えなくなった」「ランプが赤く光っている」などの異常を感じた際には、まずは専門のデータ復旧業者へご相談ください。思い出や大切な記録を守るお手伝いを今後も続けてまいります。