データ復旧事例

起動しなくなったデスクトップパソコン(OPTIPLEX7010)からのデータ復旧(物理障害　大阪市東成区　建築関連業)

投稿日：2023.08.17 更新日：2023.08.17

メーカー：DELL製(内蔵：WesternDigital製)
型番：OPTIPLEX7010(内蔵：WD3200BEKT)
症状：起動しない
障害：物理障害
費用：49,800円 (税込54,780円)～
期間：3日程度

※オプション料金別

お客様より

社内業務の一部の事務処理専用に使用していました。起動自体にけっこうな時間がかかるため、電源を入れてから少々放置していたのですが、画面が黒いままで変化がなく、一度電源を切って再度電源を入れなおして20分ほど様子を見てみましたが、起動する様子がありません。Windows7でしか使用できないソフトがあるため、一番良いのは元通りに使用できる状態にしていただきたいのですが、最悪はデータだけでも欲しいです。

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診断の結果

データ復旧専用機器にてハードディスクの初期診断を行いました。起動から認識までの情報へのアクセスには特に物理的な障害は見当たりませんでしたが、データが保存されている領域内へのアクセスを行った際に、不良セクタと呼ばれるデータの読み書きができない領域が見つかりました。物理障害での対応を行うことにしました。また、不良セクタが影響してハードディスクが起動できない状態であった場合は、データ復旧のみの対応となることを了解いただいて作業を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

データ復旧専用機器にてハードディスクのクローン作業を行うと、ほぼ全領域の取得に成功しましたが、一部不良セクタとなり読み出しができませんでした。負荷調整を行って改めて情報の読み出しを行ってみると、全領域取得することができました。作成したクローンディスクのデータ領域にフォルダやファイルの存在が確認できたため取り急ぎ一時確保を行い、デスクトップに保存されているエクセルやワード、PDFなどのファイルをオープン確認してみたところ、問題なく開けることが確認できました。次に、作成したクローンディスクをお預かりしているパソコンに接続し起動確認を行ってみましたが、起動できなかったためデータのみのお渡しを行うことにしました。

復旧作業の結果

お客様へ作業完了の報告を行い、復旧できたデータの確認を行っていただきました。お客様にてランダムに選択いただいたファイルがすべて正常に開けることを確認いただき、復旧したデータ内にある業務で使用されているソフトのバックアップからデータを戻せるとのことでしたので、復旧成功とさせていただきデータのお渡しを行いました。

担当技術者より

クローンディスクからの起動確認については、パソコンそれぞれの仕様やクローン作業完了時の状態などによって必ず起動できるものであるという保証をすることができません。あくまでお預かりしているハードディスクに対して負荷の高くなる作業から障害の重症化を防ぐための保全作業であり、保存されているデータを復旧させるための手段としてご理解いただければと思います。そのため、本来は行うことがない作業であることをご了承いただければと思います。