データ復旧事例

フォーマット要求が表示されるハードディスク(WD40EZRZ)からのデータ復旧(論理障害　大阪市港区　映像編集業)

投稿日：2021.07.27 更新日：2021.07.27

メーカー：WesternDigital
型番：WD40EZRZ
症状：フォーマットしてくださいと表示される
障害：論理障害
費用：39,800円(税込43,780円)～
期間：3日程度

※オプション料金別

お客様より

動画データのアーカイブ保存用にバルクのハ－ドディスクを使用していました。以前使用していたハードディスクが古くなってきたためデータ移行を行ってまとめた後に物理破壊を行ったため、フォーマット要求が発生したハードディスクにしかデータが残っていません。movの動画データを案件ごとにフォルダにまとめています。過去の何度かアーカイブを使用した動画の作成依頼もあったため、どうしてもデータの復旧をしていただきたいです。データ量的には3TB程度のデータを保存していたと思います。

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診断の結果

WD40EZRZの状態を確認するために専用機器を使用して初期診断を実施しました。起動から認識まで正常に稼働していることが確認でき、データ領域へのアクセスも不良セクタの発生や挙動が不安定になるようなことはなかったため、論理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

専用機器にてクローン作業を行いました。作成したクローンディスクは全領域不良セクタが発生することなく取得できていたため、データ領域へのアクセスも問題なくできるだろうと思っていたのですが、データの存在を確認できませんでした。そのまま解析作業を行い作業結果を確認してみると、データの存在が確認でき、データ量もお客様から伺っていたデータ量と大きな誤差がなかったため、データの一時取得を行いました。

復旧作業の結果

取得できた動画データをランダムに20ファイル程度選択し再生確認を行ってみましたところ、選択したすべてのファイルが正常に再生できたことを確認しました。納品前のデータ確認でもデータが復旧できていることをお客様に確認いただけたため、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

クローン作業ではハードディスクに対する読み込み負荷の調整を行って強制的に書き込まれている情報を読み出すようにしています。不良セクタが発生してしまった場所は情報が読み出せないため、データが存在しないという扱いになるのですが、クローン作業の結果で不良セクタが発生しなかった場合、クローンディスクにアクセスすることで、データが元通りになっているということはよくあります。クローンディスクを作成してもデータが読めない時もあるため、その場合は解析作業を行ってデータを復旧させるという作業へと移行します。解析作業では、ハードディスクに書き込まれている情報を元にデータの再構成が行われるため、過去に削除されたデータが戻ってくるなんてこともあります。フォーマット要求が発生してしまい、診断の結果が論理障害であれば、データ復旧の成功率は非常に高いです。障害が起きてデータをあきらめる前に、一度クイックマンにご相談いただければと思います。