データ復旧事例

10年以上使用していたTeraStationPro(TS-H0.3TGL/R5)からの緊急データ復旧事例（内蔵HDD物理障害が発生　大阪市中央区南船場　不動産業）

投稿日：2020.09.28 更新日：2020.09.28

メーカー：BUFFALO
型番：TeraStationPro TS-H0.3TGL/R5 (750GB×4台構成　RAID5)
症状：アクセスできない
障害：物理障害
費用：149,800円(＋税)～
期間：2日

※オプション料金別

お客様より

会社でファイルサーバーとして使用しているTeraStationProにアクセスできなくなりました。社内で詳しいものが確認や再起動を行いましたが症状が改善することはありませんでした。毎日使用しているデータなのでデータがないと仕事を進めることができず非常に困っています。できる限り早くデータの復旧をお願いします。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断の結果

TeraStatioｎから4台の内蔵HDDを取り出し専用機器で診断した結果、4台ともに不良セクタと呼ばれる読取不良の領域が発生しておりました。経年劣化によるものと推察されます。不良セクタが発生している場合、物理障害の判定となります。専用の機器で障害HDDの制御を行いクローン作業を実施した後にRAIDの解析を行う必要があります。お客様にてディスクの交換をされている痕跡があるため、RAID情報を正確に確認するまで復旧できるかどうかが判断できない状態でした。

復旧作業にチャレンジです

4台の内蔵HDDのクローン作業を実施しました。お客様の状況として非常にお急ぎでしたので、4台の専用機器を使用しそれぞれ並行してクローン作業を実施しました。結果として、4台それぞれに不良セクタは残存しましたが、99%以上の領域を読み込むことができました。作成したクローンHDDでRAID情報の解析作業と、RAIDの再構築を行ったところお客様の必要なデータを確認することができました。すぐに、データの一時確保作業を開始しました。

復旧作業の結果

復旧できたデータを当社内で確認したところ30点のランダム確認を行い30点全てのデータが正常に開けていることを確認しました。最新の更新日付のデータの確認も行い問題なく開けることが確認できました。お客様に店頭にお越しいただき実際に復旧できたデータのご確認をいただき全てのデータが問題なく復旧できているとのご判断をいただくことができました。

担当技術者より

今回のご依頼いただいたTeraStationProはお持ち込みいただいた時点で、HDDの入替をされている場合でした。RAID機器に障害が発生した際に、内蔵HDDを不用意に入れ替えると元のRAID構成が崩れてしまい復旧が難航することもありますが、今回は元のRAID情報を保持できている状態でした。物理障害が発生していただことでTaraStationProがHDDを正常に認識していなかった可能性があり、そのことが不幸中の幸いと言えます。

データ復旧のプロとしては、障害が発生したRAID機器はあまり操作をされずに専門業者に持ち込まれることを強くおススメいたします。