データ復旧事例

使用しはじめて間もないRAID０構成のNAS機器（アイオメガ製）からのデータ復旧

投稿日：2019.11.11 更新日：2019.11.11

メーカー：iomega(内蔵HDD　Seagate)
型番：ix２－NG(内蔵HDD　ST3000DM007)
症状：アクセスできなくなった
障害状態：重度障害
費用：149,800円(＋税)～
期間：10日程度

※オプション料金別

お客様より（神戸市灘区　大学様）

新しいプロジェクトで専用のNASが必要になったので使用していないiomega製のNASに、新しく購入したハードディスクを入れて使用していました。使用し始めて1か月程度でNASにアクセスできなくなりました。RAIDを構築している為、自分ではどうすることもできません。直近1か月に作成したデータが必要です。特にプログラムで使用するテキストデータが重要です。データ復旧をお願いします。

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診断の結果

iomega製のNASに内蔵されている2台のHDDを取り出し専用機器で診断しました。2台中1台のHDDは物理的な損傷は見受けれれませんでしたが、1台は専用機器でも制御ができず異音が発生している重度障害の状態でした。正常なHDDよりRAID情報を確認したところRAID0で構成されていることが判明しました。RAID０構成の場合、保存されているデータが2台のHDDに分散して書き込まれています。データを復旧する為には、制御ができない重度障害のHDDの情報も必要となりますので重度障害の対応が必要と判断しました。

復旧作業にチャレンジです

重度障害が発生しているHDDをクリーンな環境で分解し、損傷していると思われるヘッドパーツの交換作業を実施しました。作業後に専用機器で動作の確認を行ったところ、何とか認識させることができました。HDDの動作が不安定な為、動作の制御を行いながら慎重に障害HDDのクローンHDDの作成を実施しました。作成したクローンHDDと、物理障害の発生していなかったHDDの2台でRAIDの再構築を行った結果、お客様の必要なデータを確認することができました。

復旧作業の結果

復旧作業の過程より、少なくとも9割以上のデータが復元できていると判断してしましたが、専門性の高い特殊なテキストデータの為、当社内でデータの正常性の確認を行うことができませんでした。復旧したデータをお客様の元にお持ちしお客様の環境下で復旧したデータを使用できるかどうかをテストしていただき、データが問題なく復旧できてることが確認できました。

担当技術者より

今回のお客様は、新品のHDDで運用して間もないとのことでバックアップを取っていなかったとのことでした。新品のHDDであったとして障害が発生してしまうケースは多くあります。市場に出回るハードディスクの内、10%程度が1年以内に故障するというデータもあるそうです。使い始めのトラブルで困らないようバックアップをしっかりとお取りいただくことを強くおススメします。