データ復旧事例

PRIMERGYの保守ランプ点滅、再起動の前に確認を|原因・対処法とデータ復旧

投稿日:2025.12.02 更新日:2025.12.02

PRIMERGYの保守ランプが点滅している、サーバーがダウンして起動しない――そんなときは、まず操作を止めてこのページをご確認ください。最初の操作次第で、データを復旧できるかどうかが大きく変わります。

ランプ点滅・起動しないPRIMERGY、触る前にご相談ください

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PRIMERGYの保守ランプ・CSSランプが点滅・点灯したときの意味

PRIMERGYの前面や背面にあるオレンジ色の「保守ランプ(⚠マーク)」と「CSSランプ」は、サーバーが自分で異常を見つけたときに光ります。「点灯」は故障の前兆、「点滅」はすでに故障や重大な異常が起きているサインです。

ランプの状態と意味

ランプ 状態 意味(一例:TX1310 M5)
保守ランプ(⚠) 消灯 異常なし
保守ランプ(⚠) オレンジ点灯 CSS部品以外で故障の前兆を検出
保守ランプ(⚠) オレンジ点滅 CPUエラーや温度上昇などを検出
CSSランプ オレンジ点灯 HDD・ファン・電源など利用者が交換できる部品(CSS部品)で故障の前兆を検出
CSSランプ オレンジ点滅 CSS部品の故障を検出

※機種により意味が異なります。正確な内容はお使いの機種のマニュアルをご確認ください。

点滅したときに最初に確認すること

  1. サーバーに触る前に、ランプの色と光り方をスマホで撮影しておく
  2. iRMC(サーバー管理画面)やServerViewでイベントログを確認する
  3. HDDのランプが赤い・オレンジのものがあるか、異音がしないかを確認する
  4. サーバー室の温度、吸気口のほこり詰まりを確認する

HDDやRAIDの異常が疑われる場合は、この段階で操作を止めてください。RAID1やRAID5は1台が壊れても動き続けますが、その状態でもう1台壊れるとデータにアクセスできなくなります。

PRIMERGYがダウンした・起動しないときの対処法

業務が止まると、すぐに復旧させようと再起動や設定変更を試したくなります。しかし、最初の操作次第でデータが復旧できるかどうかが大きく変わります。

やってはいけない操作

  • 電源の入れ直しや再起動を何度も繰り返す
  • RAIDの再構築(リビルド)や初期化を実行する
  • HDDを抜き差しする、入っていた位置を入れ替える
  • 壊れたHDDを別のパソコンにつなぐ
  • 復旧ソフトやチェックディスクを実行する

これらの操作でRAIDの構成情報が書き換わると、専門業者でも復旧が難しくなります。

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保守契約内・保守切れでの相談先の違い

状況 相談先 注意点
保守契約内で、データのバックアップあり 富士通の保守窓口 部品交換で機器は直ります
保守契約内だが、バックアップがない 修理の前にデータ復旧業者 メーカー保守は機器の修理が目的で、データは保証されません
保守契約が切れている データ復旧業者 当社では保守切れサーバーの復旧実績が多数あります

データが大事な場合は、電源を切ってそのままの状態でご相談ください。初期診断・お見積りは無料です。

【詳しく知りたい方へ】PRIMERGYの障害を見極めるための基礎知識

ここからは、サーバーの管理を任されている方や、業者に相談する前に状況を整理しておきたい方に向けて、もう少し詳しく解説します。「今どのくらい危ない状態なのか」を判断する材料としてお役立てください。

症状別:考えられる原因と危険度の目安

PRIMERGYのトラブルは、見えている症状からある程度原因を絞り込めます。以下は当社によくご相談いただく症状をまとめたものです。危険度が「高」の場合は、それ以上の操作をせずにご相談ください。

症状 考えられる原因 危険度 おすすめの行動
CSSランプが点灯(点滅ではない) HDD・ファン・電源の劣化による故障の前兆 中 すぐにバックアップを取り、部品交換の計画を立てる
保守ランプ・CSSランプが点滅 部品の故障、温度異常、CPU・メモリのエラー 高 ログを確認し、HDD関連なら操作を止める
HDDのランプが1本だけオレンジ・赤 HDD1台の故障(RAIDは縮退運転中) 高 最優先でバックアップ。リビルドはバックアップ後に
HDDのランプが2本以上オレンジ・赤 複数台の故障によるRAID崩壊 非常に高 電源を切り、HDDの位置を変えずにご相談を
起動時に「カチカチ」「ジー」という異音 HDDの磁気ヘッドやモーターの物理故障 非常に高 通電するたびに傷が広がるため、すぐに電源を切る
電源は入るがOSが起動しない RAID構成情報の破損、システム領域の障害、マザーボード故障 高 再インストールや修復は行わずにご相談を
起動はするが共有フォルダが見えない・開けない ファイルシステムの破損、ランサムウェア被害、設定変更 中〜高 ファイル名が変わっていたらネットワークから切り離す
ファンが常に高速で回ってうるさい 温度上昇、ファン故障、吸気口の詰まり 中 室温とほこりを確認。放置すると他の部品の故障につながる
電源ボタンを押しても反応しない 電源ユニット・マザーボードの故障 中 HDD自体は無事なことが多い。HDDを取り出して復旧可能

RAIDレベル別:何台壊れるとデータにアクセスできなくなるか

PRIMERGYは、複数のHDDを組み合わせて1つのドライブとして使う「RAID」で運用されていることがほとんどです。RAIDの種類(レベル)によって、何台までの故障に耐えられるかが決まっています。お使いのサーバーのRAIDレベルが分からない場合は、導入時の資料や管理画面でご確認ください。

RAIDレベル 仕組み 耐えられる故障台数 注意点
RAID0 複数台にデータを分散して保存 0台 1台壊れただけで全データにアクセスできなくなる
RAID1 2台に同じデータを保存(ミラーリング) 1台 誤削除やウイルス被害は両方に反映される
RAID5 データと復元用の情報(パリティ)を分散保存 1台 小〜中規模のPRIMERGYで最も多い構成。リビルド中の2台目故障に注意
RAID6 パリティを2重に持つ 2台 安全性は高いが、2台故障後は余裕がない
RAID10(1+0) ミラーリングしたペアを分散 各ペア1台まで 同じペアの2台が壊れるとアクセスできなくなる

「リビルドすれば直る」とは限らない理由

HDDが1台壊れたとき、新しいHDDに交換してRAIDを作り直す作業を「リビルド」といいます。本来は正しい復旧手順ですが、次のような理由から、リビルド中に2台目が故障してデータを失うケースが少なくありません。

  • 同じ時期に導入したHDDは、同じように劣化している:1台が壊れた時点で、残りのHDDも寿命が近いことが多いです。
  • リビルド中はHDDに大きな負荷がかかる:残りのHDDの全領域を何時間も読み続けるため、弱っていたHDDが耐えきれずに故障することがあります。
  • 読めない箇所(不良セクタ)が見つかると止まる:残りのHDDに読めない箇所があると、リビルドが途中で失敗します。
  • 交換するHDDの位置を間違える:正常なHDDを抜いてしまうと、その時点でRAIDが崩壊します。

そのため、リビルドの前に必ずバックアップを取ることが鉄則です。バックアップが取れない状態(アクセスが遅い、途中でエラーになる)であれば、リビルドはせずに専門業者にご相談ください。

RAID管理画面に表示される主なメッセージの意味

ServerView RAID Managerなどの管理画面では、RAIDの状態が英語で表示されます。代表的な表示と意味は次のとおりです(表示される言葉は、ソフトのバージョンやRAIDカードによって多少異なります)。

表示 意味 対応
Operational / Optimal 正常 対応不要
Degraded / Partially Degraded 一部のHDDが故障し、余裕のない状態で動いている すぐにバックアップ
Failed / Offline RAIDとして動かせない状態(崩壊) 操作を止めてご相談を
Rebuilding リビルド中 途中で電源を切らない。完了まで負荷をかけない
Predictive Failure(S.M.A.R.T.エラー) HDDが近いうちに壊れる可能性が高い バックアップ後、早めに交換
Foreign Configuration RAIDカードとHDDの構成情報が一致しない 「Import」「Clear」を押さずにご相談を

特に「Foreign Configuration」の画面で「Clear」を選ぶと、RAIDの構成情報が消えてしまいます。よく分からない画面が出たときは、スマホで撮影してからご相談いただくとスムーズです。

iRMCでエラーの記録(イベントログ)を確認する方法

PRIMERGYには「iRMC」という管理機能が付いており、OSが起動しない状態でも、別のパソコンのブラウザからサーバーの状態を確認できます。保守ランプが光った理由も、ここに記録されています。

  1. サーバーと同じネットワークにあるパソコンで、ブラウザ(EdgeやChromeなど)を開く
  2. アドレス欄にiRMCのIPアドレスを入力する(導入時の資料や、サーバー起動時の画面で確認できます)
  3. 設定されたユーザー名とパスワードでログインする
  4. メニューから「System Event Log(イベントログ)」を開く
  5. 日付の新しいものから、「Error」「Critical」と書かれた行を確認し、画面を撮影する

ログに「Disk」「Drive」「Slot」などの言葉があればHDDの異常、「Fan」「Temperature」なら冷却の異常、「Memory」「DIMM」ならメモリの異常です。IPアドレスやパスワードが分からない場合は、無理に操作せず、ランプの写真だけでもご相談いただけます。

HDDを取り出して持ち込む・送るときの準備

当社ではサーバー本体ごとでなく、HDDだけでも復旧できます。ただし、取り出し方を間違えると復旧が難しくなるため、次の手順を守ってください。

  1. サーバーの電源を正しく切る:OSが動いている場合はシャットダウンしてから電源を切ります。
  2. HDDに番号を貼る:取り出す前に、上から(または左から)何番目に入っていたかを、マスキングテープなどに書いて各HDDに貼ります。これが最も重要です。
  3. すべてのHDDを取り出す:壊れたHDDだけでなく、正常なHDDも含めて全台お持ちください。RAIDは全台そろって初めてデータを組み立てられます。
  4. 静電気と衝撃に注意する:金属部分に触れてから作業し、HDDは1台ずつ緩衝材(プチプチ)で包みます。
  5. 分かる範囲で情報をメモする:機種名、RAIDレベル、症状が出た日と経緯を書いた紙を同梱します。

HDDの取り出しに不安がある方は、お電話で手順をご案内します

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ご相談時に伝えていただくとスムーズな情報

次の情報が分かると、診断が早くなり、お見積りの精度も上がります。分からない項目があっても問題ありません。

  • 機種名:本体前面や上面のラベルに「TX1320 M4」「RX2530 M5」などと書かれています
  • HDDの台数と容量:例)4TB×4台
  • RAIDレベル:RAID5、RAID1など(分からなくても大丈夫です)
  • 症状と、症状が出るまでの経緯:停電があった、落雷があった、HDDを交換した、など
  • 症状が出てから行った操作:再起動した、リビルドした、HDDを抜き差しした、など。正直にお伝えいただくことで、最適な復旧方法を選べます
  • 特に必要なデータ:会計データ、図面、顧客台帳など。優先順位があれば教えてください
  • いつまでに必要か:業務再開の期限や、決算・申告などの締め切り

 

データ復旧のご依頼の流れ

  1. お問い合わせ:お電話・メール・LINEで症状をお聞きし、応急的な注意点をご案内します。
  2. お持ち込み・ご送付:心斎橋本店、梅田大阪駅前店、神戸三宮ラボ、名古屋本店へのご来店、または全国から宅配便で受け付けます。
  3. 初期診断(無料):最短即日で、障害の原因と復旧できる見込みを調べます。
  4. お見積り(無料):復旧費用と期間をご提示します。ご納得いただけない場合はキャンセルできます。
  5. 復旧作業:論理障害で2〜5営業日、物理障害で5〜10営業日が目安です。
  6. データのご確認・納品:必要なデータが戻っているかをご確認いただいてから納品します。

 

障害を繰り返さないための予防策

データ復旧が終わった後に「二度と同じことが起きないように」とご相談いただくことも多くあります。最低限、次の5つを実施しておくと、万が一のときも被害を小さくできます。

  1. バックアップを「サーバーの外」に取る:同じサーバー内のバックアップは、サーバーごと壊れると意味がありません。外付けHDDやNAS、クラウドなど、別の場所に保存しましょう。1つは社外(クラウドなど)に置くと、火災やランサムウェアにも備えられます。
  2. ランプとログの異常をメールで通知する:ServerViewやiRMCには、異常をメールで知らせる機能があります。サーバー室に人がいなくても、HDDの故障に早く気づけます。
  3. HDDは5年前後を目安に計画的に交換する:同じ時期に導入したHDDはまとめて寿命を迎えます。1台壊れたら、残りも交換を計画しましょう。
  4. UPS(無停電電源装置)を使う:停電や瞬間的な電圧低下は、RAIDの構成情報が壊れる原因になります。UPSがあれば、安全にシャットダウンできます。
  5. 保守切れのサーバーは更新計画を立てる:保守が切れると部品の入手も難しくなります。重要なデータを扱うサーバーは、保守期限の1年前を目安に買い替えを検討しましょう。

「バックアップがちゃんと取れているか分からない」「古いPRIMERGYをこのまま使って大丈夫か不安」といったご相談もお受けしています。お気軽にお問い合わせください。

Q. 保守ランプが点滅していますが、サーバーは動いています。使い続けても大丈夫ですか?

A. 故障や重大な異常を検出している状態のため、すぐにバックアップを取るか、ご相談ください。RAIDが縮退運転(デグレード)していると、もう1台の故障でデータにアクセスできなくなります。

Q. 故障したHDDを新品に交換すれば、リビルドで元に戻りますか?

A. 残りのHDDが健全であれば元に戻ります。ただし、同じ時期に導入したHDDは劣化が進んでいることが多く、リビルド中に2台目が故障してデータを失うケースがあります。必ずバックアップを取ってからリビルドしてください。

Q. RAID管理画面に「Foreign Configuration」と表示されました。どうすればよいですか?

A. RAIDカードとHDDの構成情報が一致していない状態です。「Clear」を選ぶと構成情報が消えてしまうため、「Import」「Clear」のどちらも押さずに、画面を撮影してご相談ください。

保守切れのPRIMERGYも対応。心斎橋・梅田・神戸三宮・名古屋へ持ち込み、または全国から宅配便で受付

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