データ復旧事例

神戸市磯上エリアデータ復旧事例｜ステータスランプが赤く点灯しRAID崩壊したQNAP TS-453Aからデータ復旧に成功

投稿日：2025.10.27 更新日：2025.10.27

メーカー：QNAP製
型番：TS-453A　容量：4TB×4
症状：赤ランプ点灯でアクセス不可
障害：複合障害
期間：1日

お客様からのお問合せ内容：アクセス不能で業務が停止した状況

神戸市中央区磯上エリアのIT関連企業様より、NASの共有フォルダにアクセスできないとの緊急連絡がありました。使用されていた機器はQNAP製TS-453A（4TB×4）で、朝出社すると本体のステータスランプが赤く点灯し、操作画面も途中で固まってしまい、重要な見積書ファイルが開けない状態でした。午後にはお客様への提案訪問が控えており、このままでは業務が完全に止まってしまうことから「急ぎ診てほしい」と午前10時頃に神戸三宮ラボへご来店されました。緊迫感のある状況で、できる限り早く必要なデータを確認できるようにしてほしいと強く希望されていました。

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診断結果：複数HDDの物理障害が起因してRAID崩壊している可能性

HDD4台を分解取り出し、専用機器で精密診断を行ったところ、2台に物理障害が認められました。1台は不良セクタが多数発生し読み取りが不安定、もう1台は読み込み速度が極端に遅く、通電を継続すると障害が進行する恐れが高い状況でした。これらの障害に起因してRAID5が破損し、通常の読み取りが不可能になっている状態と判断しました。午後の商談に必要なデータが判明していたため、先行復旧の必要性を説明し、対応方針について了承をいただきました。

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復旧作業実施：優先度の高いデータ抽出を急ぐ復旧工程

読み取り可能な障害HDDに対し、負荷制御を行いながらセクタ単位でクローン化しました。その後、正常な2台とクローンした1台を組み合わせ、仮想RAID5として再構築し、ファイルシステムへの安全なアクセス環境を確保しました。最優先フォルダを特定し、整合性を都度確認しながら抽出作業を進行。午後の商談に間に合うよう作業効率を重視しつつも、データ損傷を避けるため慎重なアプローチを継続する必要がある状況でした。

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復旧作業の結果：業務再開に必要なデータを当日中に確認できた状況

当日の夕方、最重要フォルダの抽出が完了し、お客様と一緒にファイルを開き内容が正常であることを確認していただくことができました。これにより、お客様は予定通り商談へ向かうことができ、「本当に助かりました」と非常に安心された表情をされていました。残りのデータはラボにて慎重に抽出を続け、約4日後にはすべてのデータ復旧が完了し、外付けHDDにデータを確保してお渡しした状況です。

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技術者より

ステータスランプの赤点灯は、HDD障害や内部システム異常を示す重要な警告です。この状態で再起動や操作を無理に行うと、障害が連鎖し復旧難易度が急激に上昇することがあります。今回、早期に電源を切り午前中にお持ち込みいただけた判断が、即日で必要なデータを提供できた大きな要因といえます。異常を感じた際には、早期の相談が最善策となる状況です。

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⑥本事例についてのまとめ｜先行復旧によって業務停止を避けられた状況

神戸市磯上エリアの法人様にて発生したTS-453Aのアクセス不能トラブルに対して、複数HDDの物理障害が発端となるRAID崩壊という厳しい状況の中でも、午前中の持込により復旧工程を迅速に進め、重要データを当日中に提供できた復旧事例です。先行抽出によって業務の継続が保たれ、残りのデータも4日後には問題なく納品できた状況でした。