データ復旧事例

神戸市灘区摩耶エリアデータ復旧事例｜共有フォルダにアクセスできないBuffalo TeraStation TS3410DN0404から特急対応でデータ復旧に成功

投稿日：2025.10.07 更新日：2025.10.07

メーカー：Buffalo（バッファロー）製
型番：TeraStation TS3410DN0404　容量：1TB×4台
症状：アクセスできない
障害：RAID崩壊
期間：5日

お客様からのお問合せ内容：共有フォルダにアクセスできない

神戸市灘区摩耶エリアの運送業法人様より、「配送管理に使用しているNASに突然アクセスできなくなり、ドライバー別の配送予定表や過去の取引履歴が開けない。業務に支障が出る前に早急に復旧してほしい」とご相談をいただきました。使用されていた機器は Buffalo（バッファロー）製TeraStation TS3410DN0404（1TB×4）。社内では配送データ・取引先情報・請求関連ファイルなどが共有されており、復旧が遅れれば出荷スケジュール全体に影響する状況でした。お急ぎとのことで「すぐに向かう」とのご連絡をいただき、神戸三宮ラボにてご来店後すぐに診断を行いました。

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診断結果：RAID構成情報破損による論理障害を確認

TeraStation本体を分解し、4台のHDDをデータ復旧専用機器に接続して診断を実施しました。HDDに物理的な損傷はなく、全ドライブが認識されましたが、RAID情報に破損があり、RAID構成の整合性が取れない状態でした。RAID5の構成情報（ストライプ順序やパリティ情報）が部分的に欠損しており、これによりシステムが共有フォルダを読み込めない状況と判明。ファイルシステムの破損も想定されるため、復旧作業中に整合性を確認しながら進める旨をご説明しました。お客様には最重要フォルダを優先的に復旧し、残りは後日納品する二段階対応をご提案しました。

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復旧作業実施：仮想RAID再構築とフォルダ構造の修復

復旧作業では、まずRAID情報を詳細に解析し、破損していた構成パラメータを特定。データ復旧専用機器上で仮想RAID5を再構築しました。構築後、ファイルシステムを解析したところ、配送データや業務フォルダ構成が確認できました。最重要フォルダは即日で抽出し、残りのデータは一度クローンを作成してから整合性を検証しながらコピーを進めました。精密機器を使用してセクタ単位での読み取りを行い、破損セクタのリトライ制御を行うことで、データ損失なくすべてのフォルダを再構成することができました。

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復旧作業の結果：業務再開を即日実現

最重要フォルダの即日復旧により、配送計画データが当日中に復旧され、出荷スケジュールへの影響を最小限に抑えることができました。お客様からは「他の業者では時間がかかると言われていたのに、当日中に必要なデータを戻してもらえて本当に助かりました」と喜びの声をいただきました。後日納品した全データも正常に開けることを確認し、「次回も何かあれば最初に相談したい」と信頼のお言葉をいただきました。

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技術者より

Buffalo TeraStationシリーズは国内企業で広く利用されていますが、ファームウェア更新や電源断、誤ったリビルド操作などでRAID構成が破損することがあります。障害が発生した際に再構築を試みると、さらにRAID情報が上書きされる危険があるため、エラーが出た段階で電源を切り、専門業者へご相談ください。また、RAID構成でもバックアップは代替にはならず、定期的な外部バックアップが再発防止につながります。

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まとめ

今回の事例は、神戸市灘区摩耶エリアの運送業法人で使用されていた Buffalo TeraStation TS3410DN0404（1TB×4／RAID5） がアクセス不能になったケースです。診断の結果、RAID情報の破損による論理障害と判明。仮想RAID再構築と精密制御によるデータ解析により、共有フォルダを完全復旧しました。最重要フォルダは当日中に復旧、残りのデータは後日納品とし、1週間以内にすべての復旧を完了。結果として、配送業務への影響を最小限に抑え、業務継続が可能となりました。