データ復旧事例

徳島県鳴門市法人事例｜他社で復旧不可だったWestern Digital WD20EZRX（2TB）の重度物理障害HDDを特急対応で復旧成功

投稿日：2025.09.02 更新日：2025.09.02

メーカー：WesternDigital（ウェスタンデジタル）製
型番：WD20EZRX　2TB
お客様からの症状：PCで認識できない
障害：重度物理障害
期間：7日

鳴門 WD20EZRX 特急データ復旧事例：お客様より

徳島県鳴門市の製造業法人様より「社内ワークステーションに搭載していたデータ用ドライブが読み込めず、他社に依頼したものの復旧できなかった」とのご相談をいただきました。対象機器はWestern Digital製のHDD、WD20EZRX（2TB）。このドライブには過去のCAD設計データや現在進行中の案件ファイルが保存されており、業務に直結する重要データでした。既に他社で一度開封され、磁気ヘッド交換を行ったものの読み取りに失敗し、「復旧不可」との回答を受けた状態で当社に郵送いただきました。特急対応をご希望され、神戸三宮ラボに到着後、すぐに診断を開始しました。

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徳島出張対応 DS1815+ 特急データ復旧事例：診断結果

神戸三宮ラボに到着したHDDを専用のクリーン環境で開封・検査しました。内部を確認すると、他社での作業痕があり、磁気ヘッドは交換されていましたが、正常にトラックを読み込めない状態でした。加えて、プラッタ表面に傷はなく幸い致命的な損傷は見られなかったため、適切なヘッドユニットを選定し再交換を行いデータ復旧専用機器を使いアクセスする事でデータ復旧の可能性が残されていると判断しました。これは典型的な重度物理障害であり、慎重なクローン作成が不可欠なケースでした。

徳島出張対応 DS1815+ 特急データ復旧事例：復旧作業

お客様に診断結果を報告し、復旧方針をご説明のうえ作業を開始しました。まず適合する磁気ヘッドに再度交換し、安定した読取環境を整えました。その後、データ復旧専用機器を用いてセクタ単位の読み取りを行い、クローンディスクを作成しました。部分的に読み取れない領域はリトライ調整を行いながら極力データを確保しました。微細な傷については特殊な処置を行い出来るだけ多くのデータを回収する事に成功しました。最終的にクローン環境からファイルシステムを解析。CADデータをはじめとする業務フォルダを抽出しました。復旧処理は1週間にわたり集中的に行われ、エラー領域の調整に多くの時間を費やしましたが、可能な限り主要データをすべて取り戻すことに成功しました。

徳島出張対応 DS1815+ 特急データ復旧事例：復旧作業結果

復旧したデータは外付けHDDに保存し、リモート接続にてお客様と確認を実施しました。サンプルとしてCADデータを提供し、お客様の社内ワークステーション上で実際に動作確認をしていただいたところ、問題なく開くことができることを確認できました。最終的な納品は郵送で行い、全データを安全にお届けしました。お客様からは「他社で復旧不可とされたデータが戻ってきたことで、進行中の案件を継続できた」と大変喜んでいただけました。

徳島出張対応 DS1815+ 特急データ復旧事例：担当技術者より

一度開封されたHDDの復旧は難易度が非常に高く、他社で失敗した後に当社へ持ち込まれるケースも少なくありません。重要なのは、初期対応で無理な通電や不適切な部品交換を避けることです。特にCADなど業務データを扱う場合は、復旧難度が高まる前に実績ある専門業者へ依頼することを強くおすすめします。また、長期的な対策としては、RAID構成NASへの保存や、二重バックアップを併用することで単体HDD障害のリスクを低減できます。

徳島出張対応 DS1815+ 特急データ復旧事例：まとめ

徳島県鳴門市の法人で発生したWestern Digital製HDD（WD20EZRX、2TB）の障害は、他社で復旧不可とされた重度物理障害でした。神戸三宮ラボで適正な磁気ヘッド交換とセクタ単位でのクローン作成を行い、1週間でデータ復旧に成功しました。CADデータはリモート確認を経て問題なく利用できることを確認し、最終的には郵送納品を行いました。