データ復旧事例

神戸市中央区法人事例｜起動しないASUSTOR AS-604Tから特急対応でデータ復旧に成功

投稿日：2025.08.29 更新日：2025.08.29

メーカー：ASUSTOR(アサスター)製
型番：AS-604T　3TB×4
症状：起動不可
障害：複合障害
期間：7日間

中央区 AS-604T 特急データ復旧事例：お客様より

神戸市中央区で広告代理業を営む法人様より、「社内で利用しているNASが起動しなくなり、保存していた制作データや顧客資料が全く参照できない」とのご相談をいただきました。ご利用中の機器はASUSTOR AS-604T（3TB×4台、RAID5構成）で、導入から約7年が経過していました。これまでに数多くの広告キャンペーン資料やデザインデータ、動画ファイルなどを保管しており、容量的にもほぼ限界に近い状態で運用されていたそうです。特に今回のタイミングでは、大手顧客向けのプレゼン準備が進行中で、データが使えないことは直接的に業務の停滞や信用問題につながる恐れがありました。業務継続のため一刻も早い復旧をご希望され、当社へご依頼いただきました。

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中央区 AS-604T 特急データ復旧事例：診断結果

お預かりしたNASは本体が起動せず利用不能な状態でしたが、データ復旧ではNAS筐体の修理を行う必要はないため、内蔵HDDを取り出して専用機器で診断を行いました。結果、HDD4台のうち2台に不良セクタが多数発生していることが確認されました。これは経年劣化により磁気的な読み取りが不安定になっていたもので、ヘッド破損のような重度の物理障害ではなく、専用機器での読み取り制御によって対応可能な範囲でした。残りのHDD2台は動作が安定していたため、RAIDの再構築を行えばデータ復旧の可能性が高いと判断しました。

中央区 AS-604T 特急データ復旧事例：復旧作業実施

障害のあるHDDをデータ復旧専用機器に接続し、セクタ単位でクローンディスクを作成しました。これにより、元ディスクに負担をかけず安全な作業環境を確保し、データ抽出を進めることが可能となります。その後、クローンディスクと健全なHDDを組み合わせてRAID5のパラメータを解析し、仮想的にRAIDを再構築しました。解析後はディレクトリ構造を確認しながらデータを順次抽出。データ容量の多さやファイル数の膨大さもあり、復旧作業には時間を要しましたが、結果的にお預かりから納品まで7日間でお渡しすることができました。

中央区 AS-604T 特急データ復旧事例：復旧作業の結果

復旧対象となったのは、顧客案件ごとの広告資料やデザインデータ、動画素材など業務の根幹を支えるデータ群でした。今回の復旧でほぼすべてのデータを取り戻すことができ、お客様は直近の顧客プレゼンにも無事に対応できる状況を確保されました。「万一データが失われていれば顧客との信頼を損ねかねなかったため、本当に助かった」と安堵のご感想をいただきました。結果的に、事業継続に直結する大切なデータを守り抜くことができた事例となりました。

中央区 AS-604T 特急データ復旧事例：担当技術者より

今回のケースでは、NAS本体の修理は不要であり、あくまで内蔵HDDから直接データを取り出すことが最も確実な方法でした。長期間稼働させているNASでは、電源ユニットやHDDの経年劣化が重なって障害が表面化するケースが多くあります。特にHDDは消耗品であり、数年を超えて使用を続けると不良セクタの増加やアクセス不良が発生しやすくなります。予防策としては、UPSの導入による電源保護、定期的なHDD交換、そしてクラウドや外部ストレージを利用した世代管理型バックアップを組み合わせることが有効です。RAIDは冗長化の仕組みに過ぎず、バックアップの代替にはならないという認識を持つことが重要です。

中央区 AS-604T 特急データ復旧事例：まとめ

中央区の広告代理店様で発生したASUSTOR AS-604Tの起動障害は、経年劣化による複数HDDの不良セクタが原因でした。NAS筐体の修理は行わず、HDDを専用機器でクローン化して仮想RAIDを構築することで、膨大なデータを無事に復旧することができました。データ容量の多さやファイル数の多さもあり、復旧には日数を要しましたが、お預かりから7日間で納品することができました。結果として、お客様の業務継続を支え、顧客との信頼を守ることに繋がった事例です。