データ復旧事例

BitLocker(ビットロッカー）の回復キーがわからない状態からのデータ取り出し成功！（岡山県法人様　ノートパソコンからのデータ復旧）

投稿日：2024.03.09 更新日：2024.03.09

メーカー：DELL　
型番：Vostro3590
お客様からの症状：電源が入らない。他社には断れた。
障害：パソコンの電源が入らない　SSD暗号化　PC基板障害
期間：2週間

お客様より：BitLockerの回復キーがわからない為、他社ではデータ復旧不可

業務で使用しているノートパソコンが立ち上がらなくなりました。電源を押すと一瞬は反応しているようなのですが、そのあと画面が黒くなり電源が入っていないような状態になります。

メーカー（DELL）に問い合わせを行ったところ、マザーボードが壊れている可能性が高く、マザーボードの取り換えになる可能性が高いとのことでした。また、初期化されるのでデータは消えていしまうとのことでした。

次に、データ復旧の会社を探して診断をしてもらった結果、SSDは物理的に壊れていないがBitLokerで暗号されている為、48桁の回復キーがないとデータ復旧ができないとのことでした。

2社のデータ復旧会社でデータ復旧対応不可との結果でしたが、大切な業務のデータが保存されている為あきらめることができずクイックマンに相談しました。

多くの時間をかけて作成したCADデータが作り直しができず取り出しをして欲しいデータです。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断結果：SSDに物理障害なし、マザーボードが通電していない状態でした

最初に、ノートパソコンに内蔵されているSSDを取り出し専用機器で診断を行った結果、SSDに物理的な障害は見つかりませんでしたが、やはりBitLocke（ビットロッカー）により暗号化されている状態であることを確認しました。

念のため、お客様に再度確認を行いましたが、回復キーはわからないとのことでした。

次にマザーボートの状態を確認したところ起動時に瞬間的に通電はするものの、全く正常に通電しないことを確認しました。

BitLocker（ビットロッカー）で暗号化設定がされている場合は、マザーボードに回復キーの情報が保存されている可能性が高く、データを復旧する為には一時的にでもマザーボードが動作するように修復する必要があると判断いたしました。

BitLocker（ビットロッカー）暗号化SSDのデータ復旧作業にチャレンジです

今回のメインとなる作業はマザーボードの修復作業となります。基板の回路を順番に追っていき通電しない原因を調査していきます。損傷している可能性の高いパーツを見つけて交換を行い動作確認を行います。交換後、症状が改善しない場合は、再度、回路の確認を行い損傷しているパーツを見つけ交換を行います。基板の修復はトライアンドエラーの繰り返しとなるため、どれくらいの期間がかかるかが想定できない作業となります。今回の作業では当社エンジニアが2週間粘り何とかマザーボードの修復を行うことに成功しました。

修復したマザーボードに、お客様のSSDから作成したクローンSSDを取り付け確認を行ったとこと、一時的にパソコンを立ち上げることができるようになり、BitLocker（ビットロッカー）の回復キーの取得とデータの取り出しを行うことができました。