データ復旧事例

挙動が不安定な状態からデータへのアクセスができなくなったリンクステーション(LS210D0101)からのデータ復旧(重度物理障害　愛媛県大洲市　内装業)

投稿日：2023.04.25 更新日：2023.04.25

メーカー：バッファロー製(内蔵：東芝製)
型番：LS210D0101(内蔵：DT01ACA100)
症状：データへのアクセスができない
障害：重度物理障害
費用：99,800円 (税込109,780円)～
期間：4日程度

※オプション料金別

お客様より

データの共有ができるようにと事務機器業者さんが手配してくれたものです。二日前からデータの読み書きがとても不安定になり、一通り作業が終わったデータを保存しようとすると、データへのアクセスができなくなってしまいました。翌朝に手配していただいた業者に見てもらうために預けたのですが、昼過ぎにデータ復旧の業者でなければ対応が難しいのでは？ということで返却されました。仕事で使用しているデータを保存しているのですが、とくにエクセルとPDFのデータが重要です。現場の写真なんかも少し保存していたと思います。

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診断の結果

専用機器にてハードディスクの初期診断を行ってみました。ハードディスク自体の起動自体は正常に行えているようでしたが、認識できた瞬間からカチカチ音が発生する状態でした。ハードディスクの制御情報などへのアクセスについても行うことはできるのですが、通常の状態で30秒程度で行える制御情報の読み出しに30分近くかかり、異音を発生させながらもかろうじてデータアクセスができるという状態であったため、パーツ劣化の可能性が高いと判断し、重度物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

障害ハードディスクの開封を行いヘッド交換を実施後、あたらめて専用機器での診断を行ってみました。ヘッド交換後の状態は、起動から認識、制御情報のアクセスに関しては特にこれといった不具合を発生させることがなかったため、そのままクローン作業を行うことにしました。クローン作業の結果、30セクタほどの不良セクタの発生がありましたが、ほぼすべての領域取得に成功しました。作成したクローンディスクのデータ領域内へアクセス確認を行ってみたところ、ファイルやフォルダの存在が確認できたため、確認できたデータの一時取得を行うことにしました。

復旧作業の結果

一時取得できたデータ内のエクセルファイルを30ファイル選択し、オープン確認を行ってみたところ、選択したファイルすべて正常に開けていることが確認できました。取得できたデータのリストを作成しお客様に確認いただいたところ、現時点で復旧成功という形で対応していただくことは問題ないが、一部のフォルダがなくなっている感じがするので、追加データという形で再納品などの対応ができないかというご相談をいただきました。リスト確認いただいたデータについては取り急ぎ業務を再開させたいとのことで、先行納品という形で対応させていただき、クローンディスクに対して解析作業を行って、取得できたデータを納品データとしてお渡ししました。

担当技術者より

データ復旧作業時に不良セクタの発生を確認すると、今回のご相談のように一部のフォルダやファイルの読み込みを正常に行うことができず、データ不足となっている場合があります。不足データの発生がないかという観点から、取得できたデータのリストを作成し、確認を行っていただいております。リスト確認を行っていただいている段階でデータ不足のご指摘をいただければ、追加費用などの発生はなく解析作業などの追加作業を行い、再度ご確認をいただくという対応も可能です。皆様の大切なデータを復旧させていただくため、ご面倒なこともあるかもしれませんが、ご理解とご協力をお願いいたします。