データ復旧事例

重度障害が発生しているデスクトップパソコン用ハードディスク(6B250R0)からのデータ復旧(重度物理障害　神戸市北区　PCサポート業)

投稿日：2023.11.21 更新日：2023.11.21

メーカー：MAXTOR製
型番：6B250R0
症状：起動しなくなった
障害：重度物理障害
費用：99,800円 (税込109,780円)～
期間：5日程度

※オプション料金別

お客様より

WindowsXPで使用しているハードディスクになります。創業当時からのお付き合いをいただいているお客様から製図用のパソコンが使用できなくなったとのことで、お伺いして診断をしてみたのですが、モーターが回っているだけで認識してくれません。できれば環境などをそのままで移行できれば良いのですが、データだけでも取り出していただけるとありがたいです。

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診断の結果

データ復旧専用機器にて初期診断を行いました。通電確認時にお客様から伺っている通りの挙動で、モーターが回転するのみでヘッドの稼働を確認することができなかったため、重度物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

ハードディスクの開封を行い、データの読み書きを行うヘッドパーツの交換を行い、再びデータ復旧専用機器にて通電確認を行ってみたところ、正常に起動できることが確認できたため、認識確認、制御情報へのアクセスを試してみましたが、どちらも問題が発生することなく行うことができたため、データ領域内へのアクセスを行ってみたところ、データ領域内へのアクセスも正常に行うことができたため、そのままクローン作業を開始しました。一部の領域で不良セクタの発生を確認しましたが、99.99%以上の領域取得に成功しました。作成したクローンディスクのデータ領域内にアクセスを行ってみると、フォルダやファイルの存在を確認できたため、データの一時取得を行って、取得データのオープン確認を行うことにしました。デスクトップやマイドキュメントのフォルダに、エクセルやワードのデータか確認できたため、オープン確認を行ってみると、選択したファイルすべて正常に開けることを確認できました。

復旧作業の結果

お客様へ作業完了の報告を行い、データリストをお送りしてエンドユーザー様へデータの確認を行っていただくことにしました。一部の図面データはパソコンが使用できていた際のソフトでなければ確認ができないとのことでしたが、一部のファイルに対してオープン確認の依頼をいただけたため、確認を行ってみたところ、指定いただいたファイルはすべて開くことができましたが、不良セクタの影響から潜在的にファイル破損が発生するリスクをご理解いただいたうえで、復旧成功と判断いただきました。一時取得できたデータを納品用媒体に移行させて復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

パソコンに詳しい方などから、クローンのデータで納品ができないかというご相談をいただくことがありますが、こちらについてはお断りさせていただいております。こういった要望をいただく際のほとんどが、最終目標としてWindowsなどのOSが起動できる状態を想定されてお話をいただくのですが、クローンデータをお渡しできる状態であったとしても、クローンデータ内に情報の欠損や破損が発生していると、そのクローンデータが起動可能な状態であることを確約できるものが一切ないため、あくまでデータファイルとしてのお渡しを行っております。ご理解をいただきますよう、お願いいたします。