データ復旧事例

フォーマットしてくださいと表示されるポータブルハードディスク(HDPC-UT500S)からのデータ復旧(物理障害　広島県大竹市　飲食業)

投稿日：2023.08.03 更新日：2023.08.03

メーカー：アイ・オー・データ製(内蔵：東芝製)
型番：HDPC-UT500S(内蔵：MK5059GSXP)
症状：フォーマットしてください
障害：物理障害
費用：49,800円 (税込54,780円)～
期間：3日程度

※オプション料金別

お客様より

お客様のイベントなどの記録用に使用していました。5年ほど放置していたと思います。過去の写真をいくつかのハードディスクに分けて保存していたため統合しようと大容量のハードディスクを購入してコピーしようとしたのですが、パソコンに繋ぐとフォーマットしてくださいという表示が現れてデータが見れなくなりました。また、常連のお客様からの相談で結婚式に使用できるような写真がないかという相談をいただいているので、なんとかデータを復旧していただきたいです。

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診断の結果

専用機器にてハードディスクの診断を行ってみると、正常に動いてはいるのですが、データが保存されている領域内の読み出しが非常に不安定で、たまにカチカチとなりながらデータを読み出す状態であったため、クローン作業を必須とする物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

専用機器にてクローン作業を開始しました。挙動が不安定になりながらもなんとか情報の読み出しを行えていたのですが、不良セクタの発生も確認するような状態でした。情報読み出しのための負荷調整を行って不良セクタとなっている領域読み出しを改めて行うと、最終的に全領域の情報の取得に成功しました。作成したクローンディスクのデータ領域へアクセスを行ってみると、フォルダやファイルの存在を確認することができ、ランダムに40ファイル程度の写真データのオープン確認を行ってみましたが、すべて正常に開けることが確認できました。

復旧作業の結果

クローンディスクに保存されているデータの一時確保を行い、取得できた写真の一部をサムネイル化しておky伯様に確認を行っていただきました。復旧作業の結果も踏まえてでお客様からは復旧作業成功と判断をいただけたため、納品用媒体へ一時取得データを移行させ、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

長期放置しているハードディスクは時間の経過によるパーツの劣化などが要因で正常に動いてくれないことがあります。ある程度の周期で電気を流してあげると、個々の部品が活性化されて寿命が延びることもあります。長期間放置されることで、今回のようなトラブルであればまたなんとかなることが多いのですが、モーターが回らなくなってしまったりすると、重度物理障害での対応を提案せざるを得なくなるのでご注意いただければと思います。