データ復旧事例

フォーマットを要求してくるポータブルハードディスク(HDPD-UTD2)からのデータ復旧(物理障害　大阪府東大阪市　製造業)

投稿日：2022.10.06 更新日：2022.10.06

メーカー：アイ・オー・データ製(内蔵：Seagate製)
型番：HDPD-UTD2(内蔵：ST2000LM007)
症状：フォーマットを要求される
障害：物理障害
費用：59,800円 (税込65,780円)～
期間：3日程度

※オプション料金別

お客様より

客先でのデータや資料の保存用に使用していました。数日前に客先にて撮影した製品の写真などを保存しようとしたのですが、パソコンにつなぐとフォーマットを要求されてしまいました。中にあるハードディスクを取り出してUSBの変換ケーブルでパソコンにつないでも状態は変わりません。こちらの実績でもフォーマット要求＝論理障害ではない可能性があるとのことでしたので、データの復旧を依頼することにしました。保存しているエクセルや写真のデータが重要です。過去10年分ほどのデータがあるので、できる限りのデータを復旧していただきたいです。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断の結果

専用機器にて初期診断を行いました。起動から認識、制御情報の確認を行ってみましたが、特に障害が発生している要素は見つかりませんでした。データ領域内へのアクセスを行った際に、不良セクタの発生を確認したためクローン作業が必須と判断し、物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

専用機器にてハードディスクのクローン作業を開始したところ、初期診断時のに確認した不良セクタ以外の発生はなく、99.99%以上の領域の取得に成功しました。その後情報読み出しの負荷調整を行って再度クローン作業を行ったところ、領域全体の情報取得に成功しました。作成したクローンディスクにてデータ領域内への悪背氏を行ってみたところ、フォルダやファイルの構成が確認でき、30ファイルほどのランダムオープン確認でも選択したファイルすべて正常に開けることが確認できたため、復旧成功と判断しました。

復旧作業の結果

作成したクローンディスクからデータリストを作成してお客様に確認を行っていただきました。復旧作業の状態やこちらでのオープン確認の結果も併せてお伝えし、復旧成功と判断いただけました。日を改めてご来店いただき、データの最終確認を行っていただいてから、復旧データとしてお渡しを行いました。

担当技術者より

専用機器にてクローン作業を行う際は、負荷調整を行ってできる限りの領域の情報取得を行っています。負荷調整を行う際に、ハードディスクでもともと設定されている設定よりも高い負荷をかけてデータの読み出しを行っていくことがあるため、作業負荷に耐えることができずにヘッドが破損することもあります。ただ、データ領域内の読み出し量が増えるほど、復旧の成功率が上がりやすくなるのも事実です。作業の結果、いくらかの不良セクタが残ることがあれば、今回のように領域全体を完全取得できる場合もあります。フォーマット要求が発生するハードディスクは不良セクタを発生させている可能性もあるため、まずはクイックマンへご相談いただけますよう、お願いいたします。