データ復旧事例

BUFFALOリンクステーション(LS-CH1.0TL)からのデータ復旧依頼をいただきました(物理障害　滋賀県大津市　人材派遣業)

投稿日：2021.06.18 更新日：2021.06.18

メーカー：バッファロー製 (内蔵：WesternDigital製)
型番：HD-CB2.0TU2(内蔵：WD10EARS)
症状：アクセスができない
障害：物理障害
費用：59,800円(税込65,780円)～
期間：3日程度

※オプション料金別

お客様より

サーバーで使用しているBUFFALOリンクステーション(LS-CH1.0TL)です。先日から突然使用できなくなりました。作業スケジュールや作業者の名簿などがあり、一部は印刷していたので業務的には支障ないのですが、1週間以内にどうしても必要なデータがあります。エクセルで保存しているのですが、そのデータがないと契約している各方面に業務上の支障をきたしてしまうので、早めにデータをいただきたいです。

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診断の結果

専用機器にて通電と認識、制御情報に対して正常にアクセスができることを確認しました。データ領域へのアクセスを行ってみると、一定の間隔で不良セクタが発生したため、クローン作業が必須な物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

専用機器にてクローン作業を開始し、5%程度の領域が取得できた頃合いから不良セクタの発生がなくなり、全体領域の読み込みが終わるまで読み込みが不安定になることはありましたが、不良セクタの発生はありませんでした。不良セクタに対して負荷調整を行い、できる限りの領域取得を行ってみましたが、0.0001%程度の不良セクタを残してクローン作業の終了となりました。作成したクローンディスクからデータ領域へのアクセスを行ってみたところ、データの存在が確認でたため、データの一時確保を行いました。確保したデータの更新日付の新しい順に30ファイル程度のオープン確認を行い、すべて正常に開くことができたため復旧成功と判断しました。

復旧作業の結果

確保データを納品用媒体にコピーし、お客様に最終の確認を行っていただきました。お客様からはフォルダも元通りでデータも問題なかったので、今回依頼してよかったと非常に満足いただくことができました。

担当技術者より

リンクステーションなどで障害が発生してからデータを取り出すための何かしらのアクションを起こされるのはよくないとは言い切りませんが、大切なデータを取り戻すことができないリスクが発生するということだけはご理解をいただきたいです。今回のご依頼では、不良セクタが発生しながらも無事にデータの復旧は成功しましたが、復旧不可と判断せざるを得ないこともあります。日ごろからバックアップを行っていただいて、不測のトラブルに備えていただければと思います。