データ復旧事例

認識しなくなったバッファロー製ポータブルハードディスク（HD-PCT500U3-BC）からのデータ復旧(重度物理障害　大阪市此花区　仲卸業)

投稿日：2021.01.14 更新日：2021.01.14

メーカー：バッファロー　(内蔵：Samsung)
型番：HD-PCT500U3-BC　(内蔵：HN-M500MBB)
症状：ランプはつくが認識しない
障害：重度物理障害
費用：99,800円(＋税)～
期間：4日程度

※オプション料金別

お客様より

パソコンの容量がすぐにいっぱいになってしまうので、外付けハードディスクを追加してデータの管理を行っていました。先日電源を入れた時からハードディスクが認識しなくなってしまいました。何台か別のパソコンにつないでも症状は変わりません。エクセルやPDF、写真などがほとんどですが、請求関係のエクセルが特に重要です。

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診断の結果

専用機器にてハードディスクの初期診断を行いました。通電を開始すると、モーターの回転は問題なかったのですが、すぐに非常にわずかですが、コツコツとハードディスク内で何かか当たる衝撃を感じたため、音の確認を行ってみると、ヘッドからカチカチ音が発生していました。重度物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

ハードディスクを開封し、作業が可能であるかの確認を行いました。問題なく作業ができそうであったため、ヘッド部分の交換作業を行いました。専用機器上で認識できるところまで確認できたため、クローン作業を開始しました。クローン作業の結果、99.99%以上の領域取得に成功しました。データの状態を確認してみたところ、お客様から伺っていた請求関係のエクセルが確認でき、オープン確認も正常に行うことができました。保存されていた写真もランダムに確認しましたが、問題なく開けたため復旧成功と判断し、データの一時確保を実施しました。

復旧作業の結果

一時確保したデータをお客様に確認していただきました。お客様の重要度が高いデータを優先に確認を行っていただき、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

ヘッド障害で発生するカチカチ音ですが、ポータブルハードディスクやノートパソコンで使用されている2.5インチサイズのハードディスクでよくあるのが、よくよく確認するとカチカチ音が聞こえていた、です。明らかにというようなカチカチ音があれば、ハードディスクを耳にぴったりくっつけないと確認できないほどの小さなカチカチ音まで音の大きさはさまざまです。音の大小にかかわらず、ヘッドが正常に動いていないと場合によっては傷が入ってしまうことがあるため、怪しいな？と思ったら、パソコンにつなぐなどしての通電行為は避けていただければと思います。