データ復旧事例

異音がして認識しない外付けHDD（HDCZ-UT1WC）からのデータ復旧(重度物理障害　兵庫県西宮市　建設業)

投稿日：2020.12.16 更新日：2020.12.16

メーカー：IO-DATA　(内蔵：Seagate)
型番：HDCZ-UT1WC　(内蔵：ST1000DM010)
症状：停電後、異音がして認識しない
障害：重度物理障害
費用：99,800円(＋税)～
期間：4日程度

※オプション料金別

お客様より

図面作成で使用しているパソコンで使用していた外付けハードディスクです。作業中に停電があり使っていたパソコンが急に落ちてしまいました。停電が復旧して立ち上げたところ、パソコンは立ち上がったのですがUSBで繋いでいたこの外付けハードディスクが認識しなくなっていました。よく確認すると、小さく「プープー」と音が鳴っていました。CADのデータが最重要なのですが、データの復旧は可能ですか？

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診断の結果

内蔵されているハードディスクを取り外し専用機器で通電確認を行いました。通電直後に異音が発生していることが確認出来ました。この状態では認識するかどうかの確認も行えない為、重度障害としてお客様にご説明し対応を行います。

復旧作業にチャレンジです

ハードディスクの開封を行い中の状態を確認しました。結果は磁気ヘッドというハードディスクの構成部品がプラッタ（データが書き込まれている円盤）に張り付いてしまっている状態でした。磁気ヘッドの解除操作を行いクローン作業を行うことで、精度99％以上のクローンハードディスクを作成することができました。作成したクローンハードディスクを解析することでお客様のデータのフォルダ構成が確認出来ました。

復旧作業の結果

解析の結果確認できたデータの一時確保を行いました。一時確保したデータを当社にてランダムにオープン確認した結果、30点中30点のファイルが正常に開けることを確認しました。店頭でお客様にもご確認いただき問題なく必要なデータが復旧できているとのご判断をいただけましたのでご納品させていただきました。

担当技術者より

今回は停電後異音が発生するようになった外付けハードディスクからのデータ復旧でした。ご購入されたのが半年程前と仰っていましたが、今回の症状は停電のタイミングで障害が発生してしまったようです。外的要因での故障ですので運が悪いとしか言いようがないのですが、データのバックアップを取っていれば大きな問題となっていなかったと思われます。停電以外の外的要因としては、雷や衝撃・静電気が代表的です。それらもバックアップがあれば大事にはならないのでバックアップを取ることを強くお勧めします。