データ復旧事例

突然異音が発生したノートパソコン(Vostro15 5490)からのデータ復旧事例(重度物理障害　大阪市中央区　サービス業)

投稿日：2020.12.02 更新日：2020.12.02

メーカー：DELL(内蔵：WesternDigital)
型番：Vostro15 5490(内蔵：WD10JPVX-22JC3T0)
症状：電源を入れると異音がする
障害：重度物理障害
費用：99,800円(＋税)～
期間：1週間程度

※オプション料金別

お客様より

主に事務作業をメインで使用しているノートパソコンなのですが、今朝出勤して電源を入れると、カチッカチッという音が鳴りだして起動しなくなりました。使用できなくなると、売り上げや顧客の管理をしているデータが見れなくなり、管理ができなくなるのと決算前のデータの準備をしていたこともあり、できるだけ早くデータを取り出してほしいです。データの場所はドキュメントとデスクトップに保存していたと思います。あと、写真のデータも復旧していただけると助かります。

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診断の結果

ハードディスクのデータ復旧専用機器を通して初期診断を行ったところ、通電開始時からカチカチという異音が鳴りだし、ハードディスクの認識や制御が全くできない状態になってしまっていたため、重度の物理障害と判断し、お客様に症状の報告を行いました。

復旧作業にチャレンジです

ハードディスクを開封し、ヘッド交換を行って正常な起動をすることが確認できましたが、制御できる状態ではなかったため、専用機器上で調整を行い取り急ぎクローン作業を開始しました。その後3回ほどヘッド交換を行い、99.9%以上の領域の取得に成功しました。クローンディスクのデータ領域へアクセスを行ってみると、データの存在が確認できたため、データの一時確保を行い、かくほでーたにたいして　ランダムのオープン確認を行うことにしました。

復旧作業の結果

ドキュメントのフォルダとデスクトップを中心に、30ファイル程度のランダムオープン確認を行ったところ、30ファイルすべて正常に開くことができました。お客様にもデータの最終確認を行っていただき、お預かりした納品用媒体にデータをコピーし、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

ヘッド交換作業は非常にセンシティブな作業のため、できる限りエンジニアも開封作業は何とか避けて作業が行えないかと、頭を悩ませています。しかし、ヘッド破損などで、どうしても交換が必要な場合は、話は別です。データ復旧を担当するエンジニアの中でもきちんとした技術を習得したものが物理的なパーツ交換や調整の作業を行わせていただき、慎重に作業を行わせていただくことで、データの復旧を行っています。特に開封作業が伴う重度物理障害は少しでも手違いが起きればデータの復旧自体ができなくなるため、慎重に作業を行っております。