データ復旧事例
ハードディスク故障によりデータにアクセスできなくなった復旧事例
ハードディスク(HDD)故障とは?症状・原因・やってはいけない対応
ハードディスク(HDD)は、パソコンやNAS、サーバーなどで広く利用されている記録媒体ですが、消耗品であるため長期間の使用により突然故障することがあります。
ハードディスクが故障すると、パソコンが起動しない、データにアクセスできない、異音がするなどの症状が発生し、業務に大きな影響を与えることがあります。
本記事では、データ復旧の現場で実際に多いハードディスク故障の原因と症状について解説します。
ハードディスク故障でよく見られる症状
ハードディスクが故障すると、以下のような症状が発生することがあります。
■ パソコンやNASが起動しない
■ データにアクセスできない
■ 共有フォルダが開けない
■ 異音(カチカチ・ガリガリ音)がする
■ エラーメッセージが表示される
■ ハードディスクが認識されない
これらの症状は、論理障害だけでなく物理障害の可能性もあります。
ハードディスク故障の主な原因
データ復旧の現場では、以下のような原因による故障が多く見られます。
1.落下・衝撃による故障

ノートパソコンの落下や外付けHDDの転倒など、衝撃による故障は非常に多いケースです。
ハードディスク内部では磁気ヘッドがディスク面のわずかな距離で動作しており、強い衝撃が加わるとヘッドとディスクが接触し、重度の物理障害につながることがあります。
特に以下のような状況は注意が必要です。
■ ノートパソコンを移動中に落とした
■ 外付けHDDが机から落下した
■ 使用中の機器に衝撃を与えた
2.水没・水濡れによる故障

水没や水濡れによる故障も多く発生します。
基板部分に水分が侵入すると腐食やショートが発生し、通電不可になるケースがあります。
また、自己判断で乾燥させてから通電すると、内部損傷が拡大する可能性もあります。
水没したHDDは、内部洗浄や特殊処置が必要となるため、専門的な環境での対応が必須です。
3.停電・電源トラブルによる故障

停電後に改めて電源を入れ直してみるとハードディスクが故障しているという場合があります。ディスク面などに損傷が発生していたり、ときにはヘッドがディスクを抑え込んでしまいモーターが回転できない状態になっているときもあります。
データを読書きする磁気ヘッドはハードディスクが起動していないときは安全な場所へと配置されますが、電源供給が突然に途絶えてしまうと退避することができません。
重要なデータの入ったパソコンにはUPSを使用するなど停電対策をおすすめします。
モーターロックの復旧は「重度の物理障害」の対応となります。
4.埃・熱による劣化

パソコンと一部の外付けHDDには排熱のためのファンが搭載されています。筐体内の熱を持った空気を排出するわけですが、その過程で空気とともに埃や塵を中に取り込んでしまいます。パソコンやハードディスクが段々と動きが悪くなってくる不具合原因の一つが埃によって排熱が効率的に行われていない事にあります。
データ復旧の御依頼の中にはハードディスクの基盤が焼け焦げているといった物もあり、パソコン内に相当量の埃が溜まっている状況が非常に多く見られます。
ハードディスクに限らず電子機器にとって熱は大敵です。埃をブロワーなどを使用して除去してあげる事が、意外と簡単で重要なメンテナンスになることを知っておくといいでしょう。
基盤の故障は復旧プランとしては「重度の物理障害」の対応となります。
5.特定モデルの故障(例:Seagate ST2000DM001)

ハードディスクの中には非常に故障を起こしやすいモデルが存在します。Seagate製でモデル名STシリーズです。磁気ヘッドが壊れやすいだとか、それに付随して記録面に傷が付いてしまうだとか色々と言われていますが、とにかく故障率が他の物に比べて高いのは間違いありません。
磁気ヘッドが剥がれ落ちる等の故障が起こった場合、回転するディスク面にヘッドが引きずられる形で傷がついてしまいます。今までの使用で聞いたことのないガリガリギーギーといった異音がした場合できるだけ早急に電源を切り、復旧業者に依頼する事をお勧めします。
異音のするハードディスクの復旧プランは「中度の障害」または「重度の物理障害」での対応になる事が多くなります。
ハードディスクが故障したときにやってはいけないこと
ハードディスクに異常が発生した場合、以下の対応は避ける必要があります。
■ 何度も電源を入れ直す
■ 市販の復旧ソフトを繰り返し使用する
■ RAID構成を変更する
■ 初期化を行う
これらの行為はデータの上書きや物理損傷の拡大につながる可能性があります。
ハードディスク故障時の復旧について
ハードディスク故障は、症状によって対応方法が異なります。
■ 軽度障害
論理的なエラー(誤削除・ファイルシステム破損など)
■ 中度障害
一部物理障害(不良セクタ・読み取りエラーなど)
■ 重度障害
ヘッド・基板・ディスク損傷などの物理障害
特に異音がする場合や認識しない場合は、重度物理障害の可能性が高くなります。
データが必要な場合は、通電や操作を繰り返す前に専門業者へ相談することが重要です。
まとめ
ハードディスク故障は、落下・水没・停電・熱・経年劣化など、さまざまな原因で発生します。
初期症状の段階で適切に対応すればデータ復旧できる可能性は高いですが、誤った操作を行うことで復旧難易度が上がることもあります。
データが重要な場合は、無理な操作を行わず専門業者へ相談することをおすすめします。
当社ではハードディスク故障によるデータ復旧にも対応しております。異音がする、認識しない、アクセスできないなどの症状でお困りの場合はお気軽にご相談ください。
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