データ復旧事例
【神戸栄町エリアより出張データ復旧依頼】商社様が在庫管理で使用しているTeraStationが突然停止!現地急行でスピード解決
ご依頼地域: 神戸市中央区(栄町エリア・出張)
機器種別: Buffalo(バッファロー製)
型番: TS5410DN0804
構成: 2TB × 4台(RAID 5構成)
症状: 在庫管理データにアクセス不可、OS起動せず赤ランプ点滅
障害の状態: HDD2台の物理障害およびRAID崩壊
復旧期間: 3日(初動対応で即日先行納品)
お問合せ内容:VPN共有の在庫管理データが使用不能になり業務停止の危機
神戸市中央区栄町にオフィスを構える商社様より、緊急のデータ復旧依頼をいただきました。倉庫と本社で在庫管理データをVPN経由で共有して運用されていたところ、突然アクセスができなくなったとのことです。導入業者様に見てもらったものの、NAS自体が故障しておりOSすら起動しない状態でした。メーカー修理ではデータが消えるリスクや日数がかかる懸念があり、業務への甚大な影響を避けるため、数日以内での復旧をご希望されました。また、機密情報を含むため機器の持ち出しに不安を感じておられ、まずは現地への出張診断をご依頼いただきました。
診断結果:別室設置による発見遅れとHDD2台の物理障害
専用機器を持参して現場へ急行し、診断を開始しました。対象機器はBuffalo製の法人向けNAS、TeraStation TS5410DN0804(総容量8TB、2TB HDD×4台構成)です。執務室とは別のサーバー室兼倉庫に設置されていたため、普段は目に触れることがなく、障害発生を示す赤ランプの点滅に気づくのが遅れてしまったようです。診断の結果、内蔵されている4台のHDDのうち2台に「不良セクタ」と呼ばれる物理的な読み取りエラー領域が発生していることが判明しました。RAID5で構成されていましたが、2台が同時に離脱した判定となっていたためRAID崩壊を起こしており、通常の手段ではデータにアクセスできない危険な状態でした。
復旧作業実施:現地での精密クローン作成と重要データの先行納品
お客様にとっての最優先事項は、明日の出荷業務に必要な在庫データの確保です。そこで今回は持ち帰りを待たず、その場で緊急処置を行う方針をとりました。まず専用機器を用いて保存データのタイムスタンプ(更新日時)を解析し、障害が発生している2台のうち、どちらがより直近まで稼働していたかを特定しました。より新しいデータを持つHDDに対し、負荷を調整しながら磁気情報の転写を行う精密クローン作成を実施しました。作成したクローンディスクと無事だった2台のHDDを組み合わせ、復旧システム上で仮想的にRAIDを再構築することで、内部データへのアクセスに成功しました。膨大なデータの中から最重要である在庫管理データのみを先行して抽出し、その場で外付けSSDに格納して納品いたしました。これにより、業務を止めることなく翌日の仕事を進めていただくことが可能となりました。
復旧作業の結果:全データ復旧完了と最終確認
残りの過去データ等の復旧については時間を要するため、その場で秘密保持契約(NDA)を締結し、お客様にご安心いただいた上で機器を神戸三宮ラボへ持ち帰らせていただきました。ラボ環境にて残りの領域の解析と修復を継続し、お預かりからトータル3日で全てのデータの復旧・抽出が完了しました。後日、お客様に三宮ラボへご来店いただき、復旧データのフォルダ構成やファイルの破損がないかをご確認いただきました。結果は問題なく、ご用意した納品用外付けHDDにお渡しして完了となりました。VPN共有などで常時高負荷がかかるNASは故障リスクも高まるため、異変を感じた際は無理に再起動を繰り返さず、すぐにご相談いただくことが重要です。
技術者よりアドバイス:設置環境の定期確認と異常時の通電停止
今回のケースのように、サーバー室や倉庫など普段スタッフが常駐しない場所にNASを設置されている場合、エラーランプの点灯や異音といった故障の予兆に気づくのが遅れてしまう傾向にあります。特にRAID5構成において2台以上のHDDに障害が発生している状態で、安易な再起動やリビルド(再構築)を行うと、データ構造が完全に破壊され復旧不可能になるリスクがあります。VPN等で外部からアクセスし負荷がかかる運用をされている場合は、定期的な本体の目視確認を行うとともに、アクセス不良を感じた際は通電を控え、早急に専門家へご相談されることを強くお勧めいたします。
まとめ
今回は神戸市中央区栄町の商社様より、在庫管理データが消失したTeraStationの緊急復旧をご依頼いただきました。普段目につかない場所に設置されていたことによる発見の遅れと、複数台のHDD故障という厳しい条件でしたが、現地出張による迅速な初期診断と柔軟な先行納品対応により、業務への影響を最小限に抑えることができました。法人様のデータトラブルは一刻を争います。機器の持ち出しが難しい場合や、緊急を要する場合は、ぜひ出張診断サービスをご活用ください。
FAQ
Q. 社外秘のデータが入っているため機器を持ち出せませんが、対応可能ですか?
A. はい、可能です。今回のように現地へ専用機器を持ち込んでの出張診断や、その場での復旧作業に対応しております。必要に応じて秘密保持契約(NDA)を締結し、セキュリティを確保した上で作業を行います。
Q. 業務が止まって困っています。必要なデータだけ先に復旧できますか?
A. はい、可能です。全体のデータ量が多く復旧に時間がかかる場合でも、直近の業務に必要なファイルや特定のフォルダのみを優先的に復旧・抽出し、先行して納品する柔軟な対応を行っております。
Q. RAID崩壊と表示されていますが、復旧できる可能性はありますか?
A. 多くのケースで復旧可能です。RAID崩壊は複数のHDDに異常が出たことで論理的な繋がりが解けた状態ですが、専用機器で各ディスクのクローンを作成し、パリティ情報を解析して再構築することでデータを救出できます。
Q. メーカーや他社で断られたNASでも対応できますか?
A. はい、対応可能です。メーカー修理は「機器の動作回復」が目的であり、データの保護は保証されないことが一般的です。弊社はデータ復旧専門の技術と設備を有しているため、他社で復旧不可と診断された重度物理障害の機器からも多数の復旧実績がございます。
Q. 出張診断をお願いした場合、その日のうちに直りますか?
A. 障害の程度によりますが、軽度の論理障害や特定のファイルのみであれば即日納品も可能です。重度の物理障害の場合は、今回の事例のように「最重要データのみ即日先行納品」し、残りはラボで精密作業を行うご提案をさせていただくことがございます。
【まとめ】
【クイックマンからのお知らせ】
神戸でのデータ復旧をご検討中の方へ
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神戸地域に特化したデータ復旧サービスの詳細をご確認ください。
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技術担当による詳しい診断をご希望の方は、まずは神戸にあるデータ復旧クイックマン神戸三宮ラボのアクセスと営業時間をご覧ください。
データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

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