データ復旧事例
神戸市新開地エリアデータ復旧事例|突然消えたLinkStation LS-WV2.0TL/R1からデータ復旧に成功
メーカー:Buffalo(バッファロー)製
型番:LinkStation LS-WV2.0TL/R1 容量:1TB×2
症状:アクセスできない
障害:複合障害
期間:24時間以内
お問合せ内容:現場写真と図面を保存したLinkStationにアクセスできなくなった
神戸市新開地エリアの建設業の法人様より、「現場写真と図面を保存しているNASにアクセスできなくなった」とのお問い合わせをいただきました。事務所で使用されていた機種は、バッファロー製2ベイNASの LinkStation LS-WV2.0TL/R1(1TB×2/RAID1構成)で、共有フォルダには工事現場ごとの写真データ、CAD図面、見積書や請求書など、日々の現場管理に必要なファイルがまとめて保存されていました。数日前から片方のHDDにエラーランプが点灯していたものの、忙しさからそのまま運用を継続。その後、電源を入れ直した際に共有フォルダに全くアクセスできなくなり、本体のステータスランプが赤く点灯したままの状態になったとのことでした。近々工期の節目で一括提出すべき資料があり、「できるだけ早く状況を見てほしい」とのことで、同日中に神戸三宮ラボへNAS本体一式をお持ち込みいただきました。
診断結果:2台とも物理障害を起こした複合障害と判断
お持ち込みいただいたLinkStationから2台のHDDを取り出し、データ復旧専用機器にそれぞれ接続して初期診断を行いました。ディスク1・2、共に通電と回転は安定しているものの、不良セクタが進行している物理障害が確認されました。2台とも物理障害を抱えており、NAS本体側ではRAID1ミラーの整合性が完全に失われており、システムからはボリューム自体が認識できない状態になっていたため、本件は「2台とも物理障害が発生したことに起因する複合障害」と診断しました。
復旧作業実施:精密なクローンディスク作成後、最新のデータが含まれているクローンから復旧を実施
復旧作業は、まず両HDDをデータ復旧専用機器に接続し、セクタ単位で負荷を制御しながら精密なクローンディスクを作成しました。不良セクタが集中している領域では、一度に強い負荷を掛けず、読み取れる範囲から少しずつセクタを取得していく方法で作業を進め、時間をかけてユーザー領域の大部分を確保しました。クローンディスク作成後は、更新日時がより最近のデータが含まれているディスクがどちらであるかを確認。ディスク1に昨日のデータが保存されている事が分かったので、ディスク1を解析しました。無事フォルダ階層も確認する事が出来、最重要データのCADデータも開く事が出来ました。
復旧作業の結果:最重要データ含んだ全データを翌日に納品
お客様に再度ご来店頂き、最重要データの確認を行って頂きました。全てのファイルが問題ない事が確認出来、大変喜んで頂けました。復旧したデータはレンタルHDDとして納品させて頂きお持ち帰り頂きました。「アクセスできないと分かった時にはゾッとしたけど、本当に助かりました。」と喜んで頂き、お力になれて良かったと感じました。
技術者より:RAID1でも2台のHDDに障害が起こるとアクセス不可に
一般的にRAID1のミラー構成は「どちらか一方が壊れても大丈夫」という安心感から採用されますが、同じタイミングで導入されたHDDは経年劣化の進み方も似通うことが多く、今回のように片方のディスクエラーを放置することで、もう片方に障害が発生すると全くアクセス出来なくなります。状況によっては復旧不可となる場合もある為、エラー表示が出た際にはすぐに対処して下さい。
まとめ:2ベイLinkStationの複合障害から現場データを守った復旧事例
本事例は、神戸市新開地エリアの建設業様が使用していたバッファロー LinkStation LS-WV2.0TL/R1(1TB×2/RAID1構成)において、2台のHDDがそれぞれ異なる物理障害を起こしたことで、共有フォルダに全くアクセスできなくなったケースです。クローンディスクを作成し、内部のデータの差異を確認する事で現場写真や図面データを含む約99%以上のデータを復旧することができました。お預かりの翌日に最重要フォルダを含めたデータを納品し、工期や提出締切への影響を最小限に抑えられた実践的な復旧事例と言えます。
FAQ
Q1. RAID1でも2台とも壊れることはありますか?
A. 同時期に導入されたHDDでは経年劣化のタイミングが近くなり、片方の障害を放置するともう一方にも障害が発生することがあります。
Q2. LinkStationでエラーランプが点灯したまま使い続けるとどうなりますか?
A. 不良セクタや物理障害が進行し、今回のように複数台同時障害からRAID構成が崩壊するリスクが高まります。
Q3. 2台とも物理障害がある場合でも復旧は可能ですか?
A. 障害の程度によりますが、精密なクローンディスクを作成する事でデータ復旧できる可能性があります。
Q4. 複合障害の復旧にはどれくらい時間がかかりますか?
A. 状態に寄りますが、即日対応可能な場合もあります。
Q5. 今後同じトラブルを防ぐためにできることはありますか?
A. エラーランプ点灯時には運用を中止して早期診断を行うことと、別筐体や外付けHDDへの定期バックアップを併用することが有効です。
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