データ復旧事例

倉敷市データ復旧事例|ASUSTOR AS-202TEのステータスランプ赤点灯とRAID崩壊からデータ復旧に成功

投稿日:2025.10.29 更新日:2025.10.29


このエントリーをはてなブックマークに追加

メーカー:(アサスター)製
型番:AS-202TE 容量:2TB×2
お客様からの症状:アクセス不可
障害:複合障害
期間:3日以内

 

 

お客様より:制作データにアクセスできない緊急事態

倉敷市内でデザイン制作を行う法人様より、「NASに保存している制作データが開けず業務が止まってしまった」とのご連絡をいただきました。使用されていたのはASUSTOR製「AS-202TE(2TB×2/RAID1)」で、朝出社時にステータスランプが赤く点灯。共有フォルダに一切アクセスできず、クライアントへの納品データや制作中の案件が開けない状況でした。午前中の納品スケジュールが迫る中、至急での復旧をご希望とのことで、神戸三宮ラボまでお持ち込みいただきました。

 

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧 クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル 0120-775-200まで。

 

診断結果:HDD障害が起因してRAID崩壊している可能性

NASから取り出した2台のHDDをデータ復旧専用機器で診断した結果、1台に多数の不良セクタを確認しました。もう1台は正常に認識するものの、ファイルシステム領域の破損により読み取りができず、RAID構成が崩れている状態。ミラーリング構成であるRAID1においても、HDDの片側が劣化し続けた場合、残る1台の障害で同時にアクセス不能になることがあります。今回もまさにその典型で、物理障害が起因してRAID崩壊を引き起こしている可能性が高い状況と診断しました。お客様には最重要データを先行して抽出する方針をご説明し、すぐに作業に移行しました。

 

復旧作業実施:優先データを先行抽出し業務再開を支援

不良セクタが確認されたHDDをデータ復旧専用機器で慎重に制御しながらセクタ単位でクローンを作成。正常HDDとのペアで仮想RAIDを再構築し、ファイルシステムの整合性を修復しました。お客様からはIllustratorやPhotoshopなどの制作データを最優先で抽出するご希望があり、そのフォルダを中心に解析を進行。NAS容量が2TB構成であったため、夜間までの作業で主要データの抽出が完了し、その日のうちにお客様環境で実際にデータを確認していただくことができました。残りのデータは翌日以降に引き続き抽出作業を行い、全体の復旧を進めました。

 

復旧作業結果:最重要データの即日提供と全データ復旧完了までの経過

最重要データはお持ち込み当日中に復旧が終わり、クラウド経由での納品を行う事が出来ました。残りのデータについても翌日にはすべて抽出完了。最終的に外付けHDDにデータを確保し納品いたしました。お客様からは「クライアント納品に間に合い、業務が止まらずに済んだ」との言葉をいただきました。倉敷市からの持ち込みでしたが、スピード重視の体制が功を奏した事例となりました。

 

専門家からのアドバイス|赤点灯時は再起動を繰り返さないことが望ましい状況

ASUSTORをはじめとしたNAS製品でステータスランプが赤く点灯している場合、内部のHDDに物理的なエラーが発生していることが多く見られます。この状態で電源を再投入すると、不良セクタが拡大してクローン作成が困難になることがあります。今回のケースでは、通電を控えてお持ち込みいただいたことが迅速な復旧につながりました。異常ランプを確認したら、再起動せずにすぐに専門業者の診断を受けることが望ましい状況です。

 

技術者コメント|RAID1構成でも起こり得る“RAID崩壊”の実態

RAID1(ミラーリング構成)は一般的に安全と考えられていますが、実際には2台のHDDが同時期に劣化することで崩壊が発生するケースが多くあります。特に同一ロット・同時導入のHDDは寿命タイミングが近く、片側の脱落を放置すると、もう片方も時間差で障害を起こすことがあります。また、電源断やファームウェア異常、人為的な再構築ミスでもRAID構成情報が破損し、「RAID不明」や「同期不能」としてNASが2台を別ディスクとして認識する状態になります。
このような場合、RAID1であっても“RAID崩壊”と呼ばれる現象が発生し、NAS上でデータが見えなくなります。安全と思われがちなRAID1構成でも、早期の障害検知とバックアップの併用が重要です。

 

まとめ|迅速な対応で業務停止を防いだ復旧事例

本事例は倉敷市のデザイン制作会社様で、ASUSTOR AS-202TE(2TB×2/RAID1)がステータスランプ赤点灯によりアクセス不能となったケースです。1台のHDDが物理障害を起こし、RAID崩壊が発生。持ち込み当日中に最重要データを先行で抽出できたことで、制作スケジュールの遅延を防ぐことができました。残りのデータは翌日までに全て復旧し、外付けHDDで納品。迅速な判断と早期依頼が、結果として最短の復旧につながった成功事例です。

 

FAQ

Q1. ステータスランプが赤く点灯している場合はどうすれば良いですか?


A. 通電を止めて専門業者に相談することが望ましい状況です。

 

Q2. RAID1構成でもデータが消えることがありますか?


A. HDDの同時劣化などにより、アクセスできなくなる場合があります。

 

Q3. 当日中に復旧してもらえることはありますか?


A. 障害内容とデータ量によっては可能な場合があります。

 

Q4. 先行で復旧してほしいフォルダを指定できますか?


A. はい。重要度の高いデータを優先的に抽出することができます。

 

Q5. 同じトラブルを防ぐにはどうすれば良いですか?


A. 定期的なバックアップと、異常時の早期対応が効果的です。

 

 

【クイックマンからのお知らせ】

急ぎでデータが必要ということでデータ復旧のご相談をいただくことが増えてきています。

岡山県内からなら、送料無料、緊急の場合は出張作業でのデータ復旧のご提供が可能です。

詳細は下記よりご確認ください。

 

 

 

データ復旧クイックマン 心斎橋本店

大阪市中央区南船場2-12-10 ダイゼンビル4F

データ復旧クイックマン 梅田大阪駅前店

大阪市北区梅田1丁目1-1番3 大阪駅前第3ビル 2F

(東急ハンズから長堀通沿いに東へ30秒)

(大阪駅から地下街で直結、大阪駅真正面)

データ復旧クイックマン 神戸三宮ラボ

神戸市中央区東町116-2 オールドブライト4F

データ復旧クイックマン 名古屋本店

名古屋市中区丸の内2-19-25 MS桜通 9F

(三宮駅からさんちか通ってすぐ!市役所の南側です)

(地下鉄桜通線「丸の内駅」から徒歩1分)

 

嶌津 篤勝(しまづ あつかつ)
幼い頃から様々な機器の分解が大好きで、ハードディスクの分解組み立てスピードと正確さはクイックマン随一の分解スピードマスター。精度も高く、分解成功率はなんと98%以上!頼れる分解技術者です。

データ復旧 クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル 0120-775-200まで。



お問い合わせ:
  Tel:0120-775-200
  ✉:info@s-systems.jp
https://www.quickman-pc.com/rescue/