データ復旧事例

【TVで紹介】　データアクセスができなくなったQNAP製NASからのデータ復旧（大阪府吹田市　法人様）

投稿日：2025.06.06 更新日：2025.06.06

メーカー：QNAP製
型番：TS-464-8G
お客様からの症状：データが見れなくなった
障害：論理障害
期間：3日

お客様より：データアクセスができなくなり、思いつくことを試してみたが改善されない。

サーバーで使用しているTS-464-8Gなのですが、アクセスができなくなったとのことで再起動をかけてみたのですが、それ以降起動できなくなってしまいました。ディスクの順番を変えてみたり、1台ずつパソコンに繋いでデータを取り出せないか試してみましたが、データの取り出しを全く行うことができませんでした。保存しているデータのほとんどがエクセルとワードとPDFです。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断結果：初期診断の結果、論理障害での対応を行うことにしました。

障害が発生したTS-464-8Gを宇梅田大阪駅前店へお持ち込みいただき、データ復旧専用機器にて初期診断を行ってみました。ディスクと取り出した時点で、本来あるべき構成とは違う順番に並んでいたため、データがなくなっていないか非常に不安できたが、使用されている4台のハードディスクからは、物理的な障害の発生はなく、データが保存されている領域内にデータが書き込まれているという除法の存在は確認できたため、論理障害での対応を行うことにしました。

TS-464-8Gのデータ復旧作業にチャレンジです

念のために専用機器を使用して4台のハードディスクのクローン作業を行ってみました。クローン作業の結果、4台それぞれの領域に保存されている情報をすべて取得することが出来ました。作成した4台のクローンディスクからRAID5の再構築を行って、確認できたデータ領域内へのアクセスを行ってみましたが、データの存在を確認することができませんでした。RAID5の構成情報を確認してみると、一部の情報に異常があったため、調整をかけてデータ領域内へのアクセスを行ってみると、フォルダやファイルの存在を確認することが出来ました。一部のフォルダをピックアップして取得を行いオープン確認を行ってみると、取得できたデータはすべて開くことが出来たため、確認できたデータの一時取得を行うことにしました。一時取得が出来たデータから、エクセルワード、PDFのファイルをそれぞれ40ファイルずつピックアップしてオープン確認を行ってみた結果、選択したファイルはすべて開けることが確認できたため、復旧作業成功と判断しました。

復旧作業結果：TS-464-8Gからのデータ復旧に成功！

作業完了の報告を行い、梅田大阪駅前店にて取得できたデータの確認を行っていただきました。お客様にて重要度の高いファイルのオープン確認を行っていただきましたが、無事に開けることを確認いただくことが出来たため、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より：TS-464-8Gのトラブルはデータ復旧クイックマンまで！

アクセス不可などのトラブルが発生した際は、電源を入れること自体があまりお勧めできることではありませんが、特に行ってはいけないことが、ディスク構成の組み換えです。RAIDを構築する際には、RAIDを構成するディスクが起動して認識する順番が決まっています。起動する順番が変わり、認識するディスクがもともとの構成情報と一致しなくなると、機器側では新しくRAIDを構築しているという判断で、再構築作業がスタートします。この再構築作業の結果、もともとのRAID情報や保存されているデータの情報が書き換わって、データが完全に消去される場合があり、完全消去されると、データを諦めてくださいとしかお伝えができなくなってしまいます。ディスクの組み換えは絶対に行わないようにしてください。また、RAID5やRAID6の場合、構成するディスクにデータが分散されて書き込まれるため、1台のディスクからデータを取り出すということが不可能です。データ復旧作業を行う場合にもですが、使用されているディスクすべてが揃っている状態からのデータの取り出しとなります。郵送を含めて機器をお持ち込みいただく際は、障害発生時のディスクの構成でお持ち込みいただきますよう、お願いいたします。