データ復旧事例

パソコンに繋ぐと異音が鳴り出すポータブルハードディスク(HD-PCG2.0U3)からのデータ復旧(重度物理障害　山口県周南市　小売り業)

投稿日：2023.12.19 更新日：2023.12.19

メーカー：バッファロー製(Seagate製)
型番：HD-PCG2.0U3(ST2000LM007)
症状：異音発生
障害：重度物理障害
費用：99,800円 (税込109,780円)～
期間：4日程度

※オプション料金別

お客様より

自宅での作業のあるため、外付けハードディスクにデータを保存していました。自宅での作業時にパソコンに繋ぐとハードディスクが全く反応しなくなっていました。事務所のパソコンにもつないでみたのですが、全く反応がありません。壊れてしまったことは確信したので、販売店の延長保証を利用して新しいものに交換をしてもらおうとしたのですが、元のデータがなくなるとのことで一旦保留してデータを取り出してもらうためにパソコン修理のお店で見てもらったところ、異音がしているので専門の業者に依頼するしかないとのことでした。いくつかのデータ復旧業者を紹介してもらったのですが、料金表などがあってわかりやすかったため、クイックマンさんにお願いすることにしました。エクセルやワード、PDF、確定申告のデータなど、仕事のデータすべてを保存しています。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断の結果

異音の発生ということをお伺いしていたため、データ復旧専用機器にて通電確認を行ってみたところ、ジージージーという異音の発生を確認し、モーターが正常に回転できていないことが確認できました。おそらくモーターロックが発生しており、開封作業や部品交換作業が発生する可能性が高いため、重度物理障害での提案を行いました。

復旧作業にチャレンジです

ハードディスクを開封し、モーターロック状態であることを確認したため、強制解除を行い、専用機器での起動確認を改めて行ってみたところ、正常に起動できることが確認できました。データ領域内へのアクセスを行えるようであったため、そのままクローン作業を行ってみると、全体領域の50%近くを取得できた頃にカチカチという異音を発生させ、情報の取得ができなくなってしまったため、再びハードディスクを開封し、ヘッド交換を行ってクローン作業を再開しました。あと2回ほどヘッド交換を行い、クローン作業を行った結果、全体領域の99.9%以上を取得することが出来ました。作成したクローンディスクのデータ領域内へアクセスを行ってみると、フォルダやファイルの存在を確認することが出来ました。エクセルとワードのファイルそれぞれを日付の新しい順に20ファイルずつオープン確認を行ってみましたが、選択したファイルすべて正常に開くことが確認できました。

復旧作業の結果

データ復旧作業完了の報告を行い、データの取得ができた旨のご案内を行ったところで、すぐにでもデータが欲しいという要望をいただきましたが、まずは取得できたデータのリストを確認いただき、不良セクタの発生があったため、一部のファイルに破損が発生しているかもしれないというリスクをご理解いただいたうえで、復旧作業成功とさせていただき、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

モーターロックが発生すると、データの読み書きを行うヘッド部分がディスク上に固着した状態から無理やり動かして固着状態を強制解除するため、ディスク上に傷が入ってしまったり、解除状態によっては、ヘッド交換を行ってもすぐにヘッド破損を繰り返して復旧不可と判断せざるを得ない場合があります。復旧作業が成功するパターンとしては少々傷が入り、不良セクタとなって表れてくることはあっても、そのほとんどのフォルダやファイルが正常に開くことが出来る場合が多いです。実施する復旧作業に対して絶対にデータを取り出せますという保証はできませんが、ほとんどの場合でデータの取得まで可能な状態になっていることが多いです。モーターロックなど重度物理障害を発生されているハードディスクがございましたら、ぜひクイックマンへご相談ください。