データ復旧事例
神戸市垂水区データ復旧事例|電源断後にアクセスできなくなったTS3400D0404の復旧に即日で成功
ご依頼地域 :神戸市垂水区(建設業)
機器種別 :TeraStation(NAS)
型番 :TS3400D0404
構成 :1TB × 4台(RAID 5構成)
症状 :ネットワークドライブにアクセスできない、エラーが表示される
障害の状態 :ファイルシステム破損およびHDD1台の物理障害
復旧期間 :最重要データ即日(全体は約3日)
お問合せ内容:建設現場の図面データなど、急にアクセスできない
神戸市垂水区にて建設業を営まれている法人様より、緊急のデータ復旧のご相談をいただきました。ご使用中のNASはバッファロー製のTeraStation(TS3400D0404)で、社内のファイルサーバーとして図面データや工事写真、見積書などを一元管理されていたとのことです。
トラブルのきっかけは、事務所のレイアウト変更中にスタッフの方が誤ってNASの電源ケーブルを抜いてしまったことでした。すぐに電源を入れ直して再起動を行いましたが、パソコン上のネットワークドライブ(Zドライブ等)を開こうとすると、「ネットワークパスが見つかりません」や「アクセスできません」といったエラーメッセージが表示され、中のデータに一切アクセスできない状態になってしまいました。 建設業という業種柄、進行中の現場の図面データが見られないと翌日の作業に多大な支障が出るため、一刻を争う状況とのことでした。社外秘の情報も多いため、機密保持契約(NDA)の締結と、可能な限り現地で診断してほしいという強いご要望をいただき、専門技術者が専用機器と必要書類を持参して垂水区の事務所へ急行いたしました。
診断結果:ファイルシステム破損と1台のHDDに異常を確認
現地に到着後、まずはお客様のご要望通り機密保持契約書(NDA)をご確認頂き、情報の取り扱いについてご安心いただいた上でご契約のご署名などの締結を進めながら、お急ぎの為へ移行して作業に着手いたしました。トラブル発生直後の状態を正確に把握するため、お客様には電源を落とした状態でお待ちいただいておりました。通電は行わず、すぐにTeraStation本体から4台のHDDを取り出し、持参したデータ復旧専用機器に接続して診断を行いました。
診断の結果、4台のHDDのうち3番目のディスクに「不良セクタ(読み取り不良領域)」が発生していることが判明しました。 今回の障害は、稼働中に突然電源が切断された衝撃でHDDの読み書きヘッドやプラッタに負荷がかかり、物理的な読み取りエラーが発生したこと、そしてその影響でRAID構成情報およびファイルシステム(XFS)の整合性が崩れてしまった「複合的な障害」であると判断しました。RAIDボリュームが正常にマウントできない状態(RAID崩壊)に陥っているため、ネットワーク経由でのアクセスが一切受け付けられない状態でした。これ以上の通電は危険である旨をご説明しました。
復旧作業実施:専用機器によるクローン作成と仮想RAID構築
現地での診断結果を踏まえ、そのまま現地でデータ復旧専用機器を用いて復旧作業を行う事としました。まず今回は「明日使う図面データだけでも今日中に欲しい」という特急プランでのご依頼でしたので、既存の3台を専用機器にすべて接続しRAID解析を行いました。通常、RAID5は1台のHDDが故障しても残りの3台でRAID構成を維持できるのですが、今回は電源断時にRAID情報が損傷してしまいRAIDを維持できなくなっていると判断した為、3台で解析する事で仮想RAIDを構築できる可能性が高いと考えました。解析と調整を重ね、無事RAID5を専用機器上で再構築する事に成功しました。仮想環境上でお客様のフォルダ構造が見える状態まで復元することができました。最優先フォルダの特定を行い、まずはその部分のデータ抽出を優先して進める手順を取りました。
復旧作業の結果:最重要データを即日確保し全体も無事復旧
作業開始から数時間で、お客様が緊急で必要とされていた「進行中案件」のフォルダ(約20GB)の確保に成功しました。この時点で一度データを外付けHDDに確保し、その場で納品を行いました。これにより翌日の現場作業への支障を回避することができ、お客様も大変安堵されたご様子でした。
残りの過去データやアーカイブを含む全体の復旧作業については、機材を神戸三宮ラボへ持ち帰らせていただき、引き続き詳細な解析と抽出作業を行いました。古い機種ということもあり、データの断片化も見られましたが、最終的には全体の99.9%以上のデータを復旧することに成功しました。お預かりから3日後、お客様に神戸三宮ラボへご来店いただき、実際のファイルが開けるか、文字化けがないか等のデータ確認を行っていただきました。すべてのデータが問題ないことを確認いただいた上で、改めて全データを保存した外付けHDDをお渡しし、無事に納品完了となりました。
技術者よりアドバイス:NASの電源トラブルとバックアップについて
今回のケースのように、稼働中のNASの電源が突然切れると、HDDに物理的なダメージが入るだけでなく、保存の途中だったRAID情報が破損し、ボリューム自体が認識されなくなる(アクセス拒否される)ことが多々あります。特にTS3400Dシリーズのような経年機種の場合、ディスク自体が摩耗していることも多く、一度の電源断が致命傷になることも少なくありません。
建設業や設計事務所様など、NAS内のデータが業務停止に直結する場合は、停電やケーブル抜けに備えて「UPS(無停電電源装置)」を導入することを強くお勧めします。また、RAIDはあくまで稼働率を高める仕組みであり、バックアップではありません。万が一に備え、外付けHDDやクラウドストレージへの自動バックアップ設定が動いているか、定期的にご確認いただくことが重要です。エラーが表示された際は、再起動を繰り返さずにすぐにご相談いただくことが、復旧率を高めるポイントです。
まとめ:神戸市垂水区のTS3400D0404データ復旧事例
今回の事例は、神戸市垂水区のお客様より、誤って電源を切ってしまったTeraStation(TS3400D0404)からのデータ復旧のご依頼でした。「共有フォルダにアクセスできなくなった」という症状に対し、出張での迅速な診断と専用機器による解析を行い、業務に必要なデータを即日で確保することができました。突然のデータ消失トラブルでお困りの際は、まずは通電を控えて専門家へご相談ください。
FAQ
Q1. 神戸市垂水区へも出張診断に来てもらえますか?
A. はい、可能です。神戸三宮ラボを拠点に、垂水区を含む神戸市内全域や近隣エリアへの出張診断・引き取りに対応しています。お急ぎの場合はお電話にてご相談ください。
Q2. 社外秘のデータがあるため、機密保持契約(NDA)を結びたいのですが。
A. もちろん可能です。法人のお客様向けに、機密保持契約書(NDA)のひな形を常備しており、現地にお持ちすることも可能です。また、お客様所定の契約書がある場合も柔軟に対応いたします。
Q3. 誤って電源を抜いてしまった後、再起動しても大丈夫ですか?
A. トラブル発生後の再起動は推奨しません。ファイルシステムの破損が進行したり、HDDの物理的な傷が広がったりするリスクがあります。アクセスできない場合は、そのままの状態でお問い合わせください。
Q4. 特急プランの場合、どのくらいの時間でデータが戻りますか?
A. 障害の程度とデータ量によりますが、論理障害や軽度の物理障害であれば、診断当日〜翌日に必要なデータを先行してお渡しできるケースがあります。今回は最重要フォルダのみ即日納品いたしました。
Q5. 復旧したデータはどのように納品されますか?
A. 基本的には、復旧したデータを保存するための外付けHDDをご用意し、そこにデータを確保して納品いたします。セキュリティの観点から、お客様の元のNASに直接データを書き戻すことは原則行いません。
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