データ復旧事例

加古川市データ復旧事例｜I-O DATA LAN DISK HDL2-AAX4の共有フォルダが開けなくなったRAID1からデータ復旧に成功

投稿日：2025.12.10 更新日：2025.12.10

メーカー：I-O DATA製
型番：LAN DISK HDL2-AAX4
容量：2TB HDD×2台
症状：共有フォルダにアクセスできない
障害：物理障害
期間：3日

お問合せ内容：院内共有の書類が開けず日常業務に支障

加古川市の医療関連法人様より、院内共有に使用しているLAN DISKが突然開けなくなったとのご相談をいただきました。2TB×2台のRAID1構成で、患者対応に必要な各種テンプレート、業務手順書、検査や物品の管理資料、院内連携の画像資料などを保存していたとのことです。導入後、HDDの点検や交換を行わず運用を続けており、バックアップも十分な世代管理ができていないため、最新の運用データが戻らないと困る状況でした。できるだけ早く必要な共有フォルダを取り戻したいというご要望で、すぐに診てほしいとのことでお持ち込みいただきました。

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診断結果：2台のHDDに不良セクタを確認

診断のためにNAS本体の通電は行わず、2台のHDDを取り出してデータ復旧専用機器で状態を確認しました。2台とも不良セクタが確認できましたがデータ領域へのアクセスは出来ました。RAID1は1台障害に備える構成ですが、同時期導入のHDDは劣化時期が重なりやすく、片側が弱っているともう片側にも負担が集中して不調が進むことがあります。本件では最新データの確保を最優先とし、2台ともクローンを作成したうえで、更新日時などを比較してより新しいデータを保持する側を基準に解析する方針をご説明しました。

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復旧作業実施：2台のクローンを比較し最新側からデータ抽出

2台のHDDそれぞれについて、データ復旧専用機器で負荷を抑えなが精密ならセクタ単位のクローンを作成しました。クローン作成後は元ディスクへのアクセスを止め、クローン側のみを用いて共有フォルダの構造を解析しました。2本のクローン上でフォルダ更新日時やファイル構成を比較し、より最新世代のデータが残っているクローンを特定しました。最新側クローンから院内運用に直結するフォルダを中心に、重要なデータの確保を進めました。

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復旧作業の結果：院内共有データを3日で復旧

最新側クローンから、院内共有で使用していた書類テンプレート、業務手順書、画像資料などのフォルダを問題なく抽出できました。データ量は約1TB程度で、診療や院内業務に直結するフォルダの欠損がないことをお客様と確認しました。お預かりから3日で外付けHDDにデータを確保し納品し、院内の新しい共有環境へ移行いただくことで、日常業務への影響を最小限に抑えられたケースです。

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技術者より：RAID1でも“2台同時劣化”を前提に備える

RAID1は1台故障に備える構成ですが、同じ時期に導入したディスクは同じペースで劣化しやすく、片側が弱っている時点でもう片側も不安定になっていることがあります。異常を感じた際に自己流でHDD交換や修復を行うと、最新データが残るディスクまで負荷をかけてしまう恐れがあります。院内の重要データほど、NASとは別媒体へのバックアップを持ち、HDDは計画的に交換する運用が安全です。

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まとめ：加古川市で2ベイRAID1のアクセス不可から院内データを復旧

加古川市の医療関連法人様で、I-O DATAの2ベイNAS（2TB×2、RAID1）が突然開けなくなった事例です。2台とも不良セクタが確認されたため、2台のクローンを作成し、更新日時などを比較して最新側を基準に単体解析を行いました。RAID1の再構築を前提とせず、最新世代の院内共有フォルダを優先して抽出することで、約1TBの業務データを3日で確保できたケースです。