データ復旧事例

姫路市データ復旧事例｜赤ランプ点灯でアクセスできなくなったBuffalo TeraStation TS-XH4.0TL/R5からデータ復旧に成功

投稿日：2025.12.09 更新日：2025.12.09

メーカー：Buffalo製
型番：TeraStation TS-XH4.0TL/R5
容量：1TB HDD×4台
症状：共有フォルダにアクセスできない
障害：物理障害
期間：先行納品2日／全データ納品4日

お問合せ内容：赤ランプ点灯後にHDD交換したが共有が開けない

姫路市の建設関連法人様より、TeraStation TS-XH4.0TL/R5の共有フォルダにアクセスできなくなったとのご相談をいただきました。1TB×4台のRAID5で、現場図面、工程表、写真台帳、提出書類のテンプレートなどを日々更新して運用されていたとのことです。赤ランプ点灯を受けてお客様側でHDD交換を進めたものの、リビルドの途中でエラーが発生し、その後は共有フォルダが開けなくなったという経緯でした。バックアップは古い世代しか残っておらず、直近案件の図面が戻らないと工期に影響するため、できるだけ早く必要データを取り出してほしいというご要望でした。

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診断結果：交換後のリビルド中に追加障害が発生しRAID崩壊と判断

診断のためにNAS本体の通電は行わず、関連するHDDを取り出してデータ復旧専用機器で状態を確認しました。最初に故障したHDDの交換後、リビルドを進めている途中でエラーが発生し、共有フォルダにアクセスできなくなったという経緯でした。確認の結果、リビルド中の負荷により、残っていた3台のうち1台で不良セクタの領域が拡大し、読み取りが不安定になっている状態が認められました。残り2台は読み取り状態が安定していたため、追加障害が発生した1台の精密なクローンディスクを作成し、そのクローンと状態の良好な2台でRAID5の構成情報を特定後に仮想RAIDを構築する方針をご説明しました。

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復旧作業実施：リビルド中に不調化した1台をクローン化し仮想RAIDを構築

まず、リビルド中の負荷で不良セクタが拡大し読み取りが不安定になったHDDについて、データ復旧専用機器で負荷を抑えながらセクタ単位のクローン作成を実施しました。クローン作成後は元ディスクへのアクセスを止め、クローンと読み取り状態が安定しているHDD2台を用いて、RAID5の構成情報を特定後に仮想RAIDを構築しました。お客様から最終更新状況を伺い、直近案件の図面フォルダが確認できたため、業務影響を抑える順序で重要フォルダの抽出を優先して進めました。

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復旧作業の結果：復旧作業の結果：直近案件の図面を2日で先行、全体を4日で復旧

仮想RAID上で直近の工事図面、工程表、写真台帳を確認できたため、最優先フォルダから抽出を進めました。お預かりから2日で先行納品を行い、現場の提出や作業継続に必要な範囲を早期に戻すことができました。その後、過去案件のアーカイブや社内共有資料を含めて整理とコピーを進め、総量約2.5TB程度のデータを確保しました。お預かりから4日で外付けHDDにデータを確保し納品いたしました。お客様からは「交換作業で不安だったが、必要な図面が戻って本当に助かった」と安心されたお声をいただきました。

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技術者より：赤ランプ時のHDD交換は慎重に

RAID5の赤ランプ点灯時は、HDD交換によって復旧できるケースもありますが、ディスク状態やRAID情報の整合性によってはリビルドが途中で失敗し、状況が複雑化することがあります。特に、残っているディスクのうち1台でも不良セクタが進行している場合、リビルドの負荷が引き金となってアクセス不能に至ることがあるため注意が必要です。図面や工程関連のように更新頻度の高いデータほど、違和感の段階で早めに相談いただくことで、最新世代を守れる可能性が高まります。

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まとめ：姫路市でTeraStation RAID5のリビルド失敗から図面データを復旧

姫路市の建設関連法人様で、Buffalo TeraStation TS-XH4.0TL/R5（1TB×4、RAID5）の赤ランプ点灯を受けてHDD交換を行ったものの、リビルド失敗により共有フォルダが開けなくなった事例です。通常稼働していた3台のうち1台に不良セクタが確認されたため、その1台をクローン化し、クローンと状態良好な2台でRAID5の構成情報を特定後に仮想RAIDを構築して復旧を進めました。先行納品2日、全体納品4日で直近案件を含む図面データを確保でき、業務影響を最小限に抑えられたケースです。