データ復旧事例
神戸市長田エリアデータ復旧事例|停電後に共有フォルダへアクセスできなくなったASUSTOR AS-604Tからデータ復旧に成功
メーカー:ASUSTOR(アサスター)製
型番: AS-604T
容量: 3TB×4台
症状: 共有フォルダにアクセスできない
障害: 論理障害(RAID情報とファイルシステムの破損)
期間: 先行納品 即日/全データ納品まで3日
お問合せ内容:ファイルサーバーが見えない
神戸市長田エリアの金属加工業の法人様から、「工場のNASに突然つながらなくなった」とご相談をいただきました。機種はASUSTOR AS-604T(3TB×4/RAID5構成)で、図面データや加工指示書、取引先ごとのフォルダなど、日常の業務ファイルを一元管理していました。週末の建物のメンテナンスでブレーカーが落ち、その後にNASを起動すると、ネットワーク上にはNAS名は見えるものの共有フォルダを開こうとするとエラーメッセージが表示され、中のファイルが一切表示されない状態になったとのことです。翌週の出荷に必要な図面が取り出せないため、「できるだけ早く診てほしい」とのご要望で、ASUSTORのNAS本体を神戸三宮ラボまでお持ち込みいただきました。
診断結果:停電に伴う論理障害によりRAIDが実質的に崩壊したと判断
NAS本体から4台のHDDを取り出し、データ復旧専用機器に接続して個別に診断を行いました。SMART情報や診断の結果、いずれのHDDにも不良セクタや読み取り不良といった物理障害は確認されませんでした。この事からRAID管理領域とボリューム情報の一部が壊れており、RAID5の構成情報が不整合を起こしていると判断しました。OSからはボリュームとして正しく認識できず、結果として共有フォルダにアクセスできない状況に陥っていたと判断しました。どのディスクから障害が始まったかまでは診断段階では断定せず、論理障害が重なった結果としてRAIDが実質的に崩壊しているケースと整理しました。お客様にお伝えすると、特急プランでのご依頼を頂いたのですぐに復旧作業に取り掛かる事になりました。
復旧作業実施:物理障害がないHDDをそのまま利用して仮想RAIDを再構築
今回は4台のHDDに物理的な問題がなかったため、元ディスク4台をデータ復旧専用機器に接続し、ASUSTOR AS-604TのRAID5構成情報を解析しました。RAID5の構成情報を特定後、仮想RAIDを構築してボリュームを論理的に再現し、ディレクトリ構造と主要フォルダの内容を確認しました。HDDの動作は安定しており、使用年数も極端に古くなかったため、お急ぎのご要望に応えるために、元ディスクを用いた仮想RAIDから直接データ抽出を行いました。負荷をかけず作業途中で状態が悪化しないようリスクを抑えた手順で復旧を進めました。
復旧作業の結果:最重要データを翌日に納品し、3日で全データを復旧
まずは出荷予定の案件に必要な図面フォルダと加工指示書、および見積書を「最重要データ」として優先的に抽出しました。容量にしておよそ120GB分を選別し、持ち込み即日で外付けHDDに確保し先行納品を実施しました。その際、お客様には神戸三宮ラボにお越しいただき、復旧した共有フォルダを実際に開いて図面ファイルやPDFが問題なく閲覧できることを一緒に確認しました。残りのデータについては、総容量約4TB分の業務データを慎重に抽出し、お預かりから3日後には全データの復旧が完了しました。最終的なデータは外付けHDDに確保して納品し、「週明けの段取りが組み直せて本当に助かった」とのお言葉をいただきました。
技術者より:停電後にNASがおかしいと感じたら再起動を繰り返さずご相談を
今回のASUSTOR AS-604Tのトラブルは、落雷による停電と再起動が重なったことで、RAID情報やファイルシステムが傷んでしまったケースでした。NASはコンピュータと同じで、電源が急に落ちると書き込み中の情報が中途半端な状態で残り、結果として共有フォルダが見えなくなることがあります。このようなときに再起動や再初期化、メーカー画面からの「ボリューム修復」を何度も試すと、かえって状態が悪化する場合があります。異常ランプが点灯したり、アクセスできない状態が続くときは、できるだけ早い段階で電源を切り、そのままの状態でご相談いただくことが大切です。あわせて、別のNASや外付けHDDへの定期バックアップを用意しておくことで、万が一の際の業務停止リスクを大きく減らすことができます。
まとめ:神戸市長田エリアでASUSTOR AS-604Tが停電後にアクセス不能となった事例の復旧結果
本事例は、神戸市長田エリアの金属加工業様でお使いのASUSTOR AS-604T(3TB×4/RAID5構成)が、落雷による停電をきっかけに共有フォルダへアクセスできなくなったケースでした。4台のHDDには物理障害はなく、RAID構成情報とファイルシステムの一部が壊れた論理障害によって、NASがボリュームを認識できなくなっていました。ASUSTOR NASのHDDをデータ復旧専用機器で解析し、RAID5の構成情報を特定して仮想RAIDを再構築することで、共有フォルダ構成とファイルを再現し、データ復旧を行いました。その結果、神戸市長田エリアからお持ち込みいただいたASUSTOR AS-604Tのデータ復旧では、先行納品は即日、全データ納品まで3日というスケジュールで業務データをほぼすべて復旧することができました。
FAQ
Q1. 神戸市長田エリアで、今回のように停電後にASUSTOR AS-604Tへアクセスできなくなった場合でも復旧は可能ですか?
A. HDD自体に重い物理障害がなければ、RAID構成情報やファイルシステムを解析することで、今回のようにデータ復旧できる可能性があります。異常に気づいた段階で電源を切り、そのままの状態でお持ち込みいただくことが重要です。
Q2. RAID5で運用していても、バックアップは必要でしょうか?
A. RAID5は「壊れにくくする仕組み」であって、「バックアップの代わり」にはなりません。停電や装置の不具合、人為的な操作ミスなどで複数の情報が同時に壊れると、今回のように共有フォルダに一切アクセスできなくなることがあります。別のNASや外付けHDDなどへの二重のバックアップをお勧めします。
Q3. 停電後にNASがおかしくなったとき、自分で何度か再起動してみても大丈夫ですか?
A. 1〜2回程度の再起動で復旧すれば良いのですが、何度も繰り返したり、初期化やボリューム修復を試すと状態が悪化することがあります。異音やエラー表示、共有フォルダが見えない状態が続く場合は、それ以上の操作を控え、電源を切ったうえで専門業者に相談されることをお勧めします。
Q4. 持込と出張では、どちらのほうが早く復旧できますか?
A. NAS本体やHDDを直接ラボにお持ち込みいただくほうが、専用機器や作業環境がすべて整っているため、結果として早く復旧できるケースが多くなります。出張が必要な場合でも、最重要データだけ現地で先行抽出し、残りはラボでじっくり解析・復旧するといった柔軟な対応も可能です。
Q5. ASUSTOR以外のNAS(QNAPやBuffalo、Synologyなど)でも、同じような停電トラブルからデータ復旧できますか?
A. メーカーごとに管理画面やRAIDの細かい仕様は異なりますが、基本的な考え方は共通しており、HDDの状態が良好であれば、RAID構成情報を特定して仮想的に再構築することでデータ復旧できる場合が多くあります。まずは機種名と症状をお知らせいただければ、概ねの見通しをお伝えできます。
【クイックマンからのお知らせ】
急ぎでデータが必要ということでデータ復旧のご相談をいただくことが増えてきています。
特に神戸・大阪市内の場合、出張費無料でのデータ復旧のご提供が可能です。
詳細は下記よりご確認ください。
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