データ復旧事例
徳島県阿南市データ復旧事例|誤ってHDDを抜いたことでRAID崩壊したQNAP TS-231Pからの復旧に成功
メーカー:QNAP(キューナップ)製
型番:TS-231P 容量:4TB×2
お客様からの症状:PCで認識できない
障害:複合障害
期間:3日
お客様より:誤ってHDDを抜いてからアクセスできなくなった
徳島県阿南市の製造業のお客様より「NASが認識されなくなり、アクセスができない」とのお問い合わせをいただきました。使用されていた機種は QNAP TS-231P(2ベイNAS/RAID1構成/4TB×2)で、社内の図面データや見積書、業務資料など日常業務に欠かせないデータを保存していました。数日前から NAS の管理画面に「デグレードモード」の警告が表示されていましたが、動作に問題がなかったためそのまま使用を継続されていたとのことです。ところが翌日、Disk1を交換しようとした際に誤って正常に動作していたDisk2を抜いてしまいました。HDDを元に戻しましたがNAS側では「RAID未構築」と表示され共有フォルダがアクセス不能に。お急ぎの業務データがあるため、郵送にて神戸三宮ラボへご依頼いただきました。
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診断結果:誤操作によるRAID情報の消失を確認
お預かりした2台のHDDをデータ復旧専用機器に接続して診断を行った結果、Disk1には不良セクタが多数発生しており、読み取りが不安定な状態でした。一方、誤って抜いてしまったDisk2は正常に動作しており、RAID構成情報とファイルシステムが整合していることが確認できました。したがって本件は、Disk1障害によるデグレード運用中にDisk2が誤って取り外されたことでRAID情報が一時的に失われ、NAS本体がデータ領域を認識できなくなったケースと判断しました。
復旧作業:Disk2を中心にRAID再構築とデータ抽出を実施
復旧作業はDisk2を中心に実施しました。専用機器にDisk2を接続し、セクタ単位の解析を行ってRAID1の構成情報を特定。仮想RAIDを再構築してファイルシステム(EXT4)の整合性を確認しました。ディレクトリ構造の破損も見られず、Disk2に保存されているデータは完全に残っている状態であることを確認。すぐにお客様が必要とされていた設計関連フォルダから優先的に抽出作業を行い、最重要データの先行納品に向けた準備を進めました。Disk1は障害が進行しており使用せず、最短で安全にデータを確保することを優先しました。
復旧作業結果:24時間以内に最重要データの確保とリモート確認を実施
最重要フォルダ(約80GB)を優先抽出し、持ち込みから24時間以内にデータの確保に成功。お客様にはリモート環境で内容を確認していただき、必要な設計データ・帳票類が正常に開けることを確認しました。その後、残りの全データ(約2.5TB)の抽出作業を継続し、お預かりから3日後に全データ復旧が完了。外付けHDDにデータを確保し、郵送にて納品いたしました。お客様からは「誤って抜いてしまったHDDが助かるとは思わなかった」と安堵の声をいただきました。
担当技術者より:デグレード表示を見たら使用を続けず早期診断を
RAID1構成のNASは、片方のHDDが障害を起こしても運用を継続できるため安心感がありますが、交換時の誤操作には細心の注意が必要です。誤って正常なHDDを抜いてしまうと、残った障害HDDではRAIDを維持できずアクセス不能になります。I12の警告は「片側運用中」を示すもので、放置するとデータ喪失のリスクが高まります。デグレード表示が出た段階で電源を落とし、早急に専門業者へご相談いただくことが安全な選択です。
まとめ:誤操作によるRAID崩壊でも迅速な対応で完全復旧を実現
本事例は、徳島県阿南市の製造業のお客様が使用されていた QNAP TS-231P(4TB×2/RAID1構成)で、Disk1の不良セクタによるデグレード運用中に誤ってDisk2を抜いたことでRAID構成が崩壊したケースです。誤って抜いたDisk2には直近のデータがそのまま残っており、専用機器による直接解析で安全かつ迅速に復旧することができました。最重要データは24時間以内に先行納品、全データは3日後に納品完了。誤操作によるRAID崩壊でも、迅速な対応で業務への影響を最小限に抑えた成功事例です。
FAQ
Q1. RAID1のNASで誤ってHDDを抜くとデータは消えるのですか?
A. 正常に動作していた側を抜くとNAS上でデータが見えなくなりますが、ディスク自体にはデータが残っているため復旧できる可能性は高いです。
Q2. デグレードモードの警告を無視して使い続けるとどうなりますか?
A. 障害ディスクの状態が悪化し、残るHDDにも負荷がかかって同時故障につながる危険があります。
Q3. HDD交換作業を自分で行っても問題ないですか?
A. 機種やRAID構成によって手順が異なるため、誤操作のリスクを避けるにはメーカーサポートや専門業者への相談をお勧めします。
Q4. RAID崩壊後でも元のデータを取り戻せる場合がありますか?
A. はい。正しい順序で解析を行えば、正常ディスクに保存されたデータを再構築できる場合があります。
Q5. 復旧にどれくらいの時間がかかりますか?
A. 今回のようにHDDが正常であれば、最重要データは24時間以内、容量によりますが全データ即日の復旧も可能です。
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