データ復旧事例

【TVで紹介】　緊急対応　データが見れなくなったテラステーションからのデータ復旧（大阪市旭区　個人事業主様）

投稿日：2025.10.30 更新日：2025.10.30

QNAP製
型番：TS-H4.0TGL/R5
お客様からの症状：データが見れなくなった。
障害：物理障害
期間：60時間以内

お客様より：TS-H4.0TGL/R5へのアクセスができなくなりました。

仕事用のデータ保存にTS-H4.0TGL/R5を使用していました。故障したら買い替えればよいと思っていたのですが、昨日の夜からデータが見れなくなって、ほぼ仕事が出来ず非常に困っています。保存しているほとんどのデータがエクセルとPDFです。出張でのデータ復旧を希望します。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断結果：TS-H4.0TGL/R5からのデータ復旧は可能と判断しました。

作業用機材を準備し、ディスクの構成などを確認したうえで、初期診断を実施しました。診断の結果、2番と3番のハードディスクから物理障害の発生を確認し、専用機器を使用してのクローン作業が必須な状態でした。また、ディスクの状態からRAIDの構造解析も必要な状態で、一度機器をお預かりしての作業が必要と判断をしました。お客様に診断結果をお預かりし、一度障害機器をお預かりしてのデータ復旧作業を行うことにしました。

TS-H4.0TGL/R5のデータ復旧作業にチャレンジです

まず、お預かりした4台のディスクに対して専用機器を使用してクローン作業を行いました。クローン作業の結果、3番ディスクにて不良セクタの発生を確認しましたが、残りの3台のディスクからは不良セクタの発生を確認しませんでした。作成した4台のクローンディスクを使用してRAID5の再構築を行い、データ領域内へのアクセスを行ってみたのですが、簡易のファイルチェックにて大量の破損が発生していることを確認したため、正しくRAID5を構築するための解析作業を行ってみました。その結果、2番ディスクにて確認できた情報が残りの3台のディスクとの整合性を確認できなかったため、2番ディスクを使用しない形でのRAID5の再構築を行って、データ領域内にて確認できたファイルやフォルダの状態を確認してみることにしました。簡易ファイルチェックではファイル破損を確認しなかったため、確認できている全データの取得を行ってオープン確認を行ってみることにしました。取得が出来たデータからエクセルファイルとPDFファイルからそれぞれ50ファイルずつピックアップしてオープン確認を行ってみましたが、選択したファイルはすべて正常に開けることが確認できたため、復旧作業成功と判断しました。

復旧作業結果：TS-H4.0TGL/R5からのデータ復旧に成功！

取得できたデータを梅田大阪駅前店にてデータ確認を行っていただきました。いくつかのファイルを実際にオープン確認を行っていただいたところ、無事にデータが復旧できていると確認をいただくことが出来ました。復旧作業成功とさせていただき、一時取得できたデータを復旧データとしてお渡しました。

担当技術者より：TS-H4.0TGL/R5からのデータ復旧は、ぜひクイックマンで！

TS-H4.0TGL/R5は、15年以上前にリリースがされた機器です。故障率という観点からも使用されることに対してお勧めすることが非常に難しい機器です。お客様からお伺いした際にもあったのですが、故障が発生してから買い替えるということに対して、データを保存する機器においては、非常にリスクの高い選択となります。何かが起きれば修理して使える状態にしてからデータの移行をというお考えであったようですが、エンジニアとしての経験からお預かりした機器からのデータ復旧ができない場合もあり、復旧不可となると今までの実績をすべて諦めなければならないというリスクがあるため、一定期間使用されたら正常に使用できていても新しい機器に買い替えを行っていただくよう、お願いをしました。一定期間での買い替えとバックアップを行っていただくことで、データを失うというリスクをかなり低減させることができます。大切なデータを失わないための対策として行っていただけますと幸いです。