データ復旧事例

神戸市西区伊川谷エリアでQNAP TS-431Pが停電後に起動しないトラブル発生｜出張データ復旧で最重要データを即日復旧に成功｜西区設計事務所

投稿日：2025.09.25 更新日：2025.09.25

メーカー：QNAP(キューナップ)製
型番：TS-431P　容量：1TB×4
症状：起動できない
障害：複合崩壊
期間：3日

お客様からのお問合せ内容：計画停電後、NASが認識しない

神戸市西区伊川谷エリアの設計事務所様より「夜間の停電後、NASが起動しなくなり、業務用のCADデータがすべて開けない」との緊急連絡をいただきました。使用されていた機器はQNAP TS-431P（1TB×4台・RAID5構成）で、建築設計データや施主との契約図面が格納されていました。納期直前の案件もあり「今日中に最重要データだけでも復旧してほしい」とのご要望で、出張特急対応が求められました。

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診断結果：電源断の為、RAID情報が破損

現地にてデータ復旧専用機器を使用し4台のHDDを診断したところ、1台で不良セクタが発生し、停電時の突然の電源断によりRAID構成情報が破損していることが判明しました。物理的な分解を必要とする重度障害はなかったため、RAID崩壊と不良セクタの複合障害と判断しました。お客様には最重要データを現地で即日復旧し、残りのデータは持ち帰って安全に復旧する二段階対応をご提案し、NDA締結後に作業を開始しました。

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復旧作業実施：データ復旧専用機器上でRAIDの再構築

現地では不良セクタが発生しているHDDのクローンを作成し、RAID5のパラメータを解析したうえで仮想RAIDを再構築しました。設計事務所が業務再開のために必要とする最重要CADフォルダを優先的に抽出し、その場でお客様と一緒に確認しながら即日復旧を行いました。残りのデータは神戸三宮ラボにHDDを持ち帰り、安全な環境で慎重に復旧作業を続行しました。

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復旧作業の結果：即日、最重要データの復旧に成功業務を停止せず継続

最重要データは当日中に復旧し、業務が即日で再開できることを確認いただきました。残りのデータは持ち帰り後に復旧し、リモート接続でお客様に内容を確認していただいたうえで外付けHDDに保存し、郵送にて納品しました。お預かりから納品までの全体作業は3日間で完了しました。

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技術者より

停電による突然の電源断はRAID情報やファイルシステムの破損を引き起こすリスクがあります。NASを運用する際はUPS（無停電電源装置）の導入と定期的なバッテリー点検が非常に重要です。また、重要な設計データはクラウドや別拠点へのバックアップを活用し、多重保護を行うことで業務停止リスクを最小化できます。

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まとめ

神戸市西区伊川谷エリアの設計事務所様が使用していたQNAP TS-431P（1TB×4台・RAID5構成）は、夜間の停電後に起動不能となり、RAID構成情報破損と1台の不良セクタ発生による複合障害が発生しました。出張特急対応により最重要データは即日復旧し、残りのデータも3日間で安全に納品することができ、納期への影響を回避することができました。