データ復旧事例

神戸市灘区から緊急依頼突然開けなくなったTS-QVH4.0TL/R6から現場写真とCADファイルのデータ復旧事例

投稿日：2025.08.09 更新日：2025.08.09

メーカー：Buffalo(バッファロー)製
型番：TeraStation TS-QVH4.0TL/R6　容量：1TB×4
症状：アクセス不可
障害：複合障害
期間：4日

灘区 TS-QVH4.0TL/R6 持ち込み緊急データ復旧事例：お客様より

神戸市灘区の建設会社様より、Buffalo製 TeraStation TS-QVH4.0TL/R6（1TB×4）の共有フォルダが突然表示されなくなったとのご相談をいただきました。このNASには現場写真や工事記録、CAD図面など、日々更新される重要データが大量に保存されており、現場監督や設計担当者が常にアクセスしているとのことでした。障害発生後、社内で再起動を試みましたが改善せず、業務に重大な支障が出るため急ぎでの復旧をご希望されました。

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灘区 TS-QVH4.0TL/R6 持ち込み緊急データ復旧事例：診断結果

HDD4本を診断した結果、1台にヘッド障害が発生しており重度物理障害と診断いたしました。もう1台には大量の不良セクタが確認されました。さらに、残りの正常HDDにもRAID構成情報の破損が見られ、物理障害と論理障害が同時に発生する複合障害でした。

灘区 TS-QVH4.0TL/R6 持ち込み緊急データ復旧事例：復旧作業実施

重度物理障害のあるHDDはクリーンルームで同時期に製造された同型番の正常動作品から磁気ヘッド移植を行いました。非常に難易度の高い作業ですが慎重作業を進め移植作業に成功。問題なく動作することを確認しました。次にそのまま使用すると負荷がかかり障害を広げる事に繋がる為、専用機器を用い高精度なクローンディスクの作成を進めました。もう1台の不良セクタが多いHDDもリトライ処理を繰り返し、可能な限りデータの読み取りを行ってクローン化。お急ぎの為、問題の確認できなかったHDD2台はそのまま利用しクローンディスク2台と合わせ、計4台でRAID解析を実施。うち1台はパリティ情報に差異があったため外し、3台で仮想RAIDを構築することができました。破損していたファイルはパターン解析を行い、可能な限り復元しました。

灘区 TS-QVH4.0TL/R6 持ち込み緊急データ復旧事例：復旧作業の結果

現場写真やCAD図面を含む約99％以上のデータ復旧に成功しました。一部の動画ファイルは破損が激しく修復困難でしたが、お客様が業務に必要とされるファイルは全て納品することができ、業務再開の目処が立ちました。

灘区 TS-QVH4.0TL/R6 持ち込み緊急データ復旧事例：担当技術者より

建設業の現場データは再取得が難しく、失われると甚大な影響を及ぼします。現場終了ごとのバックアップやクラウド連携の活用により、データ保護体制を強化することを推奨します。

灘区 TS-QVH4.0TL/R6 持ち込み緊急データ復旧事例：まとめ　

灘区で発生したTeraStation TS-QVH4.0TL/R6の複合障害は、迅速な診断とクリーンルームでの部品交換作業、そしてRAID解析を組み合わせることで、ほぼ全てのデータを復旧することができました。複合障害は時間経過とともに復旧可能性が下がるため、発生直後の適切な判断が復旧成功に直結します。