データ復旧事例

退職者がリカバリーして返却した社用PCから過去の業務データのデータ復旧に成功（愛媛県松山市　建設業）

投稿日：2025.06.30 更新日：2025.06.30

メーカー：DELL製
型番：Latitude 7280　容量：512GB
お客様からの症状：リカバリされている
障害：論理障害
期間：約1週間

松山市退職者PCデータ復旧事例：お客様より

愛媛県松山市の建設業のお客様から、退職された社員が使用していたDELL製Latitudeノートパソコン（512GB SSD）のデータ復旧についてご相談いただきました。事前に「PCはそのままの状態で返却してください」と伝えていたものの、実際に返却されたパソコンはリカバリーが施されており、重要な業務データが全て消えている状態でした。急ぎ引き継ぎが必要な業務データ、特に顧客とのやり取りやメールデータの復旧を強くご希望されていました。他社にもご相談されたそうですが、「リカバリー済みでの復旧は難しい」と断られてしまい、当社に最後の望みをかけてご依頼いただきました。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

松山市退職者PCデータ復旧事例：診断結果

郵送頂きお預かりしたLatitudeは、OSの初期化が実施されており、ユーザープロファイルや業務データは一見すべて消失していました。ただしストレージ自体に物理的な損傷はなく、記憶領域内に新しいデータで上書きされていない領域が存在する可能性があると判断しました。消去や上書き処理の状況を分析したところ、旧ユーザーフォルダの一部や消失ファイルがSSD内に痕跡として残っていることが確認できました。

松山市退職者PCデータ復旧事例：データ復旧作業にチャレンジです

まず最優先でSSDの内容を完全に複製（クローン）し、作業環境を安全に確保しました。復旧作業は三つの異なるパターン解析を段階的に適用します。まず「論理階層解析」で、削除されたユーザーフォルダがルート階層から見えない状態でも復元可能かどうか、徹底的に調査を行いました。次に「シグネチャ（拡張子）解析」を行い、上書き時にファイル構造が壊れてしまい通常のフォルダ階層から外れてしまったデータを拡張子ごとに抽出していきます。さらに「断片解析」も加え、壊れたファイルの断片を高度に再構築しました。
当社では業界トップレベルのデータ復旧専用機器を活用し、他社では困難とされるリカバリー済みストレージからも多くの痕跡データを正確に抽出できます。業務データの優先度やファイルの種類に応じて個別に解析パターンを変えながら、徹底的に復旧作業を進めました。

松山市退職者PCデータ復旧事例：復旧作業結果

解析の結果、消去された旧ユーザープロファイル配下から業務に必要な書類ファイルや設計データをはじめ、社内に未保存だった顧客とのメールデータや重要な取引資料も多数復元できました。特にメールや文書データは、単なるフォルダ復元だけでなく断片からの再構築も行ったため、通常では復旧困難とされるリカバリー後のデータも多く救出できた点に高い評価をいただきました。お客様からは「他社で断られた状態から、ここまで業務データが戻るとは思わなかった」「顧客とのやり取りも取り戻せて本当に助かった」と大変喜んでいただき、当社としても力になれたことを大変嬉しく思います。

松山市退職者PCデータ復旧事例：担当技術者より

ノートPCや社用PCの返却時、たとえ「そのままで返却」とお願いしても、善意や勘違いでリカバリーや初期化をされてしまうケースは少なくありません。しかし、初期化やリカバリーが行われた後でも、適切な手順と専用機器を用いることでデータが復旧できる可能性は十分に残っています。こうした事態に直面した場合、まずは電源を入れ直すなど自己流で操作せず、すぐに専門業者にご相談ください。早い段階でご依頼いただくことで、復旧率が大きく変わります。

松山市退職者PCデータ復旧事例：まとめ

松山市でLatitudeノートPCがリカバリーされた状態で返却され、業務データの消失が発生した今回の事例でも、高度なデータ解析技術と専用機器を駆使し、重要な業務情報や顧客とのやり取りを多数復元することができました。初期化やリカバリーで「もうダメかもしれない」と諦めず、ぜひ一度当社にご相談ください。大切なデータを守るため、最善の復旧方法をご提案いたします。