データ復旧事例

東灘区の卸売業様で発生した弥生会計サーバー復旧事例：物理障害＆RAID崩壊から2週間分のデータを緊急で復旧！

投稿日：2025.05.27 更新日：2025.05.27

メーカー：富士通製
型番：PRIMERGY TX1330 M2 容量：900GB×3
症状：OSが起動しない
障害：複合障害（物理障害+RAID障害）
期間：即日

東灘サーバー緊急復旧事例　お問合せ内容　

神戸市東灘区の卸売業を営む企業様より、「弥生会計を稼働させているサーバーの動作が著しく遅く、データの読み込みに時間がかかるようになり、再起動を試みたところ、サーバーはまったく反応しなくなり、業務に大きな支障が出来ている。」とごス弾を頂きました。すでに他社様に診断を依頼されたものの「物理障害のため対応不可」との判断で即日復旧が叶わず、バックアップは保管しているものの直近2週間分の販管データが未保存の状態でした。期末決算を控えた重要なタイミングであり、データが戻らなければ業務継続が困難との切迫したご相談内容でした。

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東灘サーバー緊急復旧事例　診断結果のご案内

出張でのご要望だった為、データ復旧専用機器を準備しオフィスに向かいました。現地で富士通製PRIMERGY TX1330 M2（SAS900GB×3構成）の筐体を開封し、HDDをデータ復旧専用機器に接続して詳細診断を実施。3台中1台のディスクに広範囲の不良セクタを確認すると同時に、RAID5のアレイが崩壊して再構成できない状態でした。本来3台で回復耐性を確保するはずのRAID5でしたが、物理的なセクタ不良がトリガーとなってヘッダ情報の破損を招き、論理的にもデータ構造が崩れていたため、OSブート用のファイルシステムをまったく認識できないことが判明しました。そのまま特急プランでのご注文を頂いたため、作業を進めていきます。

東灘サーバー緊急復旧事例　復旧作業

まず、専用機器を使いの高度な高度解析を行いディスクに残されているRAID情報を確認。修正が必要なデータをパターン解析で修正し、仮想RAIDアレイを再構築しました。構築した仮想アレイ内のデータ領域から、データベースの情報を整合性チェックを行い別媒体に確保しました。。確保後、再度確認した上で現地のSE様にお渡ししました。

東灘サーバー緊急復旧事例　作業結果

復旧後、企業様のご担当者からは「2週間分の更新データが完全に戻り、期末決算に間に合った」と感謝いただきました。社内IT部門の方からも「まさか物理障害＋RAID崩壊のダブルトラブルをここまで短時間で復旧していただけるとは思わなかった」と驚きと安堵の声を頂戴し、無事に案件をクローズすることができました。

東灘サーバー緊急復旧事例　技術員より

RAID構成は冗長性を高めますが、物理障害が一定数以上重なると論理構造の崩壊を引き起こし、OSがまったく認識できない状態になります。日常的にSMART情報やI/O遅延の監視を行い、兆候が出た段階で早期交換を行うことで、二次障害やRAID崩壊リスクを低減できます。また、重要システムは最低でも「2世代以上のバックアップ」と「増分バックアップ」を組み合わせ、直近データの欠損を防ぐ運用設計を推奨いたします。

東灘サーバー緊急復旧事例　まとめ

東灘区の卸売業様における富士通PRIMERGY TX1330 M2サーバーの物理障害＆RAID崩壊からのデータ復旧事例をご紹介しました。PC3000を活用したヘッダ修復と仮想RAID再構築により、2週間分の更新データを完全救出。運用面でのアドバイスも行い、今後のトラブル発生時のリスクを大幅に軽減可能出来る事をご案内しました。万が一の障害発生時には、迅速かつ確実な技術対応でお客様のビジネス継続を全力でサポートいたします。