データ復旧事例
起動しないパソコンからのデータ復旧成功事例|カチカチと異音がしデータにアクセスできないDELL製パソコン
※このページは2026年4月に更新しています
「パソコンの電源は入りWindowsの画面は出るのに、作業フォルダを開こうとするとフリーズする…」
「アクセスしようとするとマウスポインタがくるくる回ったままになり、青い画面(ブルースクリーン)になって落ちてしまう」
仕事で毎日使うパソコンでこのような症状が出ると、非常に焦ってしまいますよね。今回は、実際に「カチカチと異音が鳴り、データにアクセスできない状態から実質的に起動不能に陥ったパソコン」から、大切な業務データ(CAD・見積もり等)を無事に救出した復旧事例をご紹介します。
【データ復旧事例 概要】
メーカー: DELL製
型番: Precision 3640
症状: 起動できない(データ保存用HDDが認識されない・アクセスでフリーズ)
障害: 重度物理障害
期間: 4日
お客様からのお問合せ内容
CADデータや見積もりを作成するための作業機です。
昼休憩から帰ってくると、パソコンが固まっていました。強制終了して再起動を試してみたのですが、Windowsの起動自体が普段より異常に遅く、デスクトップ画面が出た後も、データが入っているDドライブにアクセスしようとすると画面が固まり、ブルースクリーンになって再起動を繰り返してしまいます。
よく聞くと、本体から「カタカタ?」と言う異音がしています。OSは動いているようですが、中のCADデータとエクセルで作った積算データが非常に重要ですので、安全にデータの取り出しをお願いしたいです、と切実なご相談をいただきました。データ用ディスクはRAID1で構成されているとの事でしたが全く認識できない状態だそうです。持ち出しが出来ないワークステーションだった為、データ復旧専用機器を持ち込んでの出張診断となりました、
診断実施
お客様先に到着後専用機器をセッティングし、内蔵HDDを取出し1台ずつ専用機器で診断を行いました。ディスク1を接続し専用機器で診断を行なおうと最低限の電圧をかけると「カチカチ」と異音を確認。このような異音が発生している場合、内部のハードディスク(HDD)で深刻な物理的破損が進行している可能性が極めて高いため、これ以上の通電は危険と判断しました。
またディスク2については広範囲に不良セクタが発生している事を確認。RAID1だったのであれば1台が故障した後、1台のHDDだけで動作していた可能性もある為どちらに最新のデータが保存されているか確認する必要があります。またディスク2についても磁気ヘッドが経年劣化で弱っているせいか、挙動が不安定です。
万全の態勢で復旧する為、内蔵HDDをを神戸三宮ラボにお預りさせて頂く事をご提案。NDA(秘密保持契約)も併せて締結し、復旧作業をさせて頂く事となりました。
復旧作業
そのまま通電を続けると、破損したヘッドがデータ記録面(プラッタ)を削り取ってしまうため、まずはチリ一つないクリーンルーム環境にてハードディスクを開封し、ヘッドパーツの移植作業を行いました。
ドナー部品への交換後、再び世界最高峰のデータ復旧専用機器に接続し、ドライブの正常稼働を確認。不良セクタによるエラー箇所に極力負荷をかけないよう、読み取り速度や方向を細かく制御しながら、慎重にクローン作業(全セクタの磁気転写)を実施しました。
またもうでぃすく2も同じく専用機器でHDD事態を制御しながら丁寧にデータの回収を行いました。不良セクタの数はかなり多かったものの問題ない領域からデータ回収を進め、時には負荷をかけてデータを取得する事ができこちら非常に精度の高いクローンディスクを作成する事が出来ました。
復旧作業結果
技術者による綿密な制御の結果、全体領域の99.98%という極めて精度の高い領域取得に成功しました。2台のHDDの確認を実施しました。
取得したクローンデータからファイルシステムを論理的に再構築し、お客様が最も必要とされていた内部のCADデータとエクセルデータへ無事にアクセスすることができました。お預かりから4日後、別の外付けHDDにデータを移し替えてご納品いたしました。
担当技術者(店長 S)より
ワークステーションなどでは、データドライブをミラーリング(RAID1等)で運用している場合があります。ただ、ミラーリングは「バックアップ」ではありません。構成するディスクの片方の異常に気付かずに運用を続けると、今回のように「2台同時のトラブル(重度物理障害)」に発展し、データにアクセスできなくなるケースが多々あります。
ハードディスクやSSDは精密機器であり、「絶対に壊れない」ということはありません。障害の発生に伴うリスクを軽減させるために、外付けHDDやクラウドへの定期的なバックアップと、機器のメンテナンスを行っていただければと思います。
まとめ
今回は、Windows自体は立ち上がるものの、データ用HDDの重度物理障害によってアクセス時にフリーズし、実質的にパソコンが使用不能(起動不能)になったDELL製パソコンの復旧事例をご紹介しました。
「カタカタ」という異音が鳴っている状態での強制終了や再起動の繰り返しは、データ消失の致命傷になります。少しでも挙動がおかしいと感じた際は、無理にアクセスを試さず、まずは我々データ復旧のプロの無料診断をご利用ください。
FAQ
Q. OS起動後にフォルダを開こうとしてフリーズする場合も物理障害ですか?
A. はい、その可能性が非常に高いです。システムドライブ(Cドライブ)が正常でも、データ保存用ドライブ(HDD等)に不良セクタやヘッド障害が起きていると、Windowsが壊れた領域を無理に読み込もうとしてOS全体がフリーズやブルースクリーンを引き起こします。
Q. カタカタと異音がする状態で、もう一度だけ再起動を試してもいいですか?
A. 絶対におやめください。異音はHDD内部のデータを読み取る部品(ヘッド)が故障し、暴れているサインです。通電や再起動を繰り返すと、ディスク盤面が直接削り取られてしまい、データが永久に復旧できなくなる恐れがあります。
Q. パソコン修理店とデータ復旧専門店はどう違いますか?
A. パソコン修理店は「PCを再び動くようにすること」を目的とするため、壊れたHDDは新品に交換されデータは消去されます。一方、データ復旧専門店は「中のデータを取り出すこと」を目的とし、専用設備で壊れた部品から安全にデータを救出します。
Q. メーカーの保証期間内ですが、データは残して修理してもらえますか?
A. ほとんどのメーカー修理では、プライバシー保護および修理工程の都合上、ストレージは初期化または交換されるためデータは消えてしまいます。大切なデータがある場合は、メーカーへ送る前に必ずデータ復旧専門店にご相談ください。
Q. 診断にはどれくらいの時間がかかりますか?
A. 店舗へお持ち込みいただいた場合、最短15分〜30分程度で初期診断が可能です。専用機器を使用して障害の重症度を素早く見極め、データ復旧の可能性と正確なお見積りをご提示いたします。




