データ復旧事例

同業者から譲り受けたリンクステーション(LS-WH2.0TGL/R1)からのデータ復旧(論理障害　愛媛県宇和島市　小売り業)

投稿日：2024.02.09 更新日：2024.02.09

メーカー：バッファロー製(内蔵：SAMSUNG製)
型番：LSWH2.0TGL/R1(内蔵：HD103SI)
症状：データが見れなくなった
障害：物理障害
費用：59,800円 (税込65,780円)～
期間：4日程度

※オプション料金別

お客様より

同業の知り合いから社員が複数いてるならサーバーでデータを管理させたほうが良いと言われ、中古の機械で良いならとこの機器を会社に設置してくれました。それから何年かは問題なく使えていたのですが、先日突然データが見れなくなってしまいました。譲ってくれた知り合いに相談してみたのですが、パソコンなどに詳しくなかったため、従業員に何とかできないかを一緒に考えてもらって、クイックマンさんへデータ復旧をお願いしようということになりました。売り上げ管理のデータと写真のデータがほとんどです。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断の結果

ハードディスクの初期診断を行ってみると、1台のハードディスクは正常に稼働しているのですが、データ領域内へのアクセスを行うと、情報の読み出しが非常に不安定になっていました。もう1台のハードディスクからは、データの読み書きができなくなってしまっている不良セクタの発生を確認しました。2台のハードディスク上にあるデータの整合性を確認するためには、クローン作業が必須作業であるため、物理障害での対応が必要であることをご案内しました。

復旧作業にチャレンジです

データ復旧専用機器にてクローン作業を行ったところ、物理障害を発生させていたハードディスクは、全体領域の99.98%程度の領域情報を取得することが出来ました。挙動が不安定であったハードディスクは全領域問題なく取得することが出来ました。それぞれのクローンディスクを使用してデータの整合性の確認を行ってみたところ、一部の領域で不一致が発生していました。それぞれのデータ領域内に保存されているファイルを確認してみると、物理障害を発生させていたクローンディスク内のファイルが最新日付のデータを保存していることを確認できたため、クローンディスク側で確認できたファイルの一時取得を実施しました。一時取得できたファイルをランダムに選択してオープン確認を行ってみたところ、選択したファイルすべて正常に開けることが確認できたため、復旧成功と判断しました。

復旧作業の結果

データ復旧作業完了の報告を行い、取得できたデータのリストを作成し、お送りしました。お客様にリストの確認を行っていただいたところ、必要なデータが復旧できているという確認が取れたとのことで、復旧成功とさせていただきました。納品用媒体へデータの移行を行って、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

ミラーリングで保存されているデータの整合性が取れていない場合、なぜか障害状態の悪いディスク側に最新の情報が保存されていることが多いです。また、ミラーリングで一番多い誤解が、常にバックアップを行いながら機器が運用されているという点です。ミラーリングというRAIDは、耐障害性を持たせたRAIDになるのですが、これは、1台が何かしらの要因で故障してしまっても、もう1台が正常に動いている間に別の場所にデータを移行させて、トラブルを回避させるという仕組みです。バックアップは別途必要となります。一部の家電量販店の販売員からそのような説明で機器の購入を勧められたということを、実際にうかがっています。バックアップは使用されている機器以外の場所に同じデータをコピーしてあげるという認識でとらえていただけますと幸いです。お気を付けください。