データ復旧事例

緊急出張データ復旧　落雷で起動できなくなったサーバー機(PowerEdgeT140)からデータ復旧 (物理障害　大阪府茨木市　サービス業)

投稿日：2023.12.07 更新日：2023.12.07

メーカー：DELL製
型番：PowerEdgeT140
症状：落雷後起動できなくなった
障害：物理障害
期間：48時間以内

※オプション料金別

お客様より

導入先のお客様のサーバー機です。お客様が出社されると、導入しているシステムが使用できないので至急対応をしてもらいたいとのことで訪問して状態の確認を行ってみると、正常に起動してくれなくなっていました。また、お客様へ導入しているクライアント機も一部起動してくれないことから、昨晩あった落雷が原因ではないかと予測しています。サーバー機内でRAID5を構築して5台ほどの仮想サーバーを構築し、それぞれに必要なシステムをインストールして運用していました。仮想サーバー内で使用していたデータが非常に重要です。現時点でお客様の業務が完全に停止しているため、1分でも1秒でも早くとにかく業務をさせたいというご要望をいただいています。データ復旧をお願いします。

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診断の結果

現地での初期診断を行うために復旧用の機器を準備し、現地へ訪問しました。使用されている4台のハードディスクの初期診断を行ってみましたが、使用されているハードディスクの1台から物理障害を発生させていることを確認しました。お客様へ物理障害での対応が必要であると判断しました。

復旧作業にチャレンジです

使用されているハードディスクを専用機器にてクローン作業を行って、まずは物理障害を発生させていない3台のハードディスクにてRAID5の再構築を行ってみました。RAID情報の調整などを行って再構築を行ってみましたが、フォルダやファイルの存在を確認できる状態にはならなかったため、物理障害を発生させているハードディスクのクローン作業が完了次第、4台のハードディスクでのRAID5の再構築を行うことにしました。物理障害を発生させていたハードディスクからはほんのわずかですが不良セクタが残っている状態でしたが、RAID5の再構築に成功し、データ領域へのアクセスも正常に行うことが出来ました。仮想環境データの一時取得を行って、お客様へデータの確認を行っていただくことにしました。

復旧作業の結果

取得できたデータ量が200GB程度であったため、比較的あまり時間がかからずにデータに一時取得を完了させることが出来ました。取得できたデータを確認いただいたところ、お客様にて運用されているシステムのデータベースについては、問題なく復旧できていることが確認できたのですが、システムを動かすためのデータの一部に破損があったようで、システムとしては正常に稼働さえることが出来ない状態でしたが、システムを動かすためのデータについては、別途準備が可能とのことでしたので、復旧作業成功とさせていただくことが出来ました。

出張データ復旧について

今回のお客様は部署ごとに仮想サーバーを構築されて運用されているとのことでした。仮想サーバーを準備できれば、1台の物理サーバーがあれば、複数台のサーバーマシンを同時に運用することが可能ですが、物理サーバーにて障害が発生すると、今回の事例では全社的に作業が止まるというリスクが付いてきます。そのため、企業様によっては、BCP(事業継続計画)を策定し、障害が発生してもどれだけの期間があれば業務を再開できるかというところまで想定されるところが増えてきました。今回のお客様もBCPを作成されておられたようで、データ納品時に想定していた業務再開のタイミングをかなり前倒しができると非常に喜んでいただくことが出来ました。仮想環境データの復旧作業依頼もお気軽にクイックマンまでご相談ください。