データ復旧事例

突然データが見れなくなった外付けハードディスク(HDCZ-UT4WC)からのデータ復旧(物理障害　大阪府松原市　建設業)

投稿日：2023.08.31 更新日：2023.08.31

メーカー：アイ・オー・データ製(内蔵：WesternDigital製)
型番：HDCZ-UT4WC(内蔵：WD40EZRZ)
症状：データが消えた
障害：物理障害
費用：49,800円 (税込54,780円)～
期間：5日程度

※オプション料金別

お客様より

過去データの保存用で使用していました。パソコンに保存していたデータの整理を行うためにHDCZ-UT4WCをつないでデータの移動をさせようとしたのですが、30分ほど待っても始まらなかったため、一度USBを抜き差ししてみました。一応読み込んではいるようなのですが、アイコンが薄く表示されるだけで、データが見れなくなっています。エクセル、ワード、写真、PDFがほとんどで、少しはCADデータもあったかと思います。データの復旧をお願いします。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

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診断の結果

ハードディスクの初期診断を行ってみたところ、データ復旧の専用機器上では、起動から認識、制御情報へのアクセスなどは問題なく行えていることが確認できましたが、データ領域内へのアクセスを行ってみた際に、アクセス開始からほどなくして大量の不良セクタの発生を確認したため、物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

データ復旧専用機器を通してクローン作業を行ってみると、全体領域の98%程度を取得することができました。その後、読み込み不可の調整を行って不良セクタとなっている領域の情報の再取得を行ってみたところ、最終的に全体領域の99.95%程度まで情報の取得を行うことができました。作成したクローンディスクを使用してデータ領域内へのアクセスを行ってみたのですが、フォルダやファイルの存在を確認することができませんでした。そのまま解析作業を行い解析結果からフォルダやファイルの存在を確認できたため、データの一時取得を行って取得データのオープン確認を行うことにしました。

復旧作業の結果

一時取得できたエクセル、PDF、写真のデータをそれぞれ30ファイルずつピックアップしてオープン確認を行ってみたところ、選択したファイルすべて正常に開けることを確認できました。取得できたデータのリストを作成し、お客様へ作業完了の報告を行ったところ、念のために取得できたデータを見てみたいというご要望をいただいたため、来店でのデータ確認を行っていただくことにしました。お客様にご来店いただき、オープン確認を行っていただいたところ、選択させたファイルすべて問題なく開くことができることを確認いただけたため、復旧成功とさせていただき復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

ハードディスクの障害は、突然発生することがほとんどですが、じわじわとデータが見れなくなるというパターンもあったりします。物理的な損傷がなく書き込まれている情報のみが破損していれば、復旧成功への期待度は高く持つことができますが、不良セクタの発生を確認すると、傷が入ってしまっている可能性もあるためファイル破損の発生というリスクがついて回ってしまいます。不良セクタが発生した領域にファイルを開くための情報が存在していなければ、今回のように解析作業でデータを取り出すことも可能です。障害が発生した際の状態の確認にはデータ復旧専用機器であるPC3000での診断が必須となります。ハードディスクのトラブルの際は、PC3000完備のクイックマンへ是非ご相談下さい。