データ復旧事例

パソコンにつないでも反応がないポータブルハードディスク(HD-SB10TS)からのデータ復旧(物理障害　大阪府門真市　コンサル業)

投稿日：2023.05.11 更新日：2023.05.11

メーカー：東芝製(内蔵：東芝製)
型番：HD-SB10TS(内蔵：MQ01UBD100)
症状：認識しない
障害：物理障害
費用：49,800円 (税込54,780円)～
期間：5日程度

※オプション料金別

お客様より

作業データや資料の保存用で使用していたハードディスクなのですが、3日ほど前からパソコンで読み込めなくなり、カチッというような音が鳴っています。エクセルやワード、動画などのデータが必要です。

データ復旧のご依頼・費用のご確認などお気軽にご相談ください。

データ復旧クイックマンへのお問い合わせはフリーダイヤル０１２０-７７５－２００まで。

診断の結果

専用機器上での起動時から非常に長い周期でカチカチ音を発生させていましたが、認識までは正常に行えていることが確認できました。データ領域内へのアクセスを行った際に、HDD内の4本あるヘッドの内の1本がディスクアクセスを開始すると、カチカチ音を発生させている状態にあることを確認し、併せて不良セクタの発生も確認したため、物理障害で対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

専用機器にて取り急ぎ正常に稼働しているヘッドのクローン作業を完了させ、物理障害を発生させているヘッドのクローン作業を行いました。クローン作業の結果、ハードディスク全体の領域の99.99%以上の領域取得に成功しました。作成したクローンディスクのデータ領域内へアクセスを行ってみると、フォルダやファイルの存在が確認できたため、データの一時確保を行って、ファイルのオープン確認を行うことにしました。エクセルやワード、写真や動画のデータなど20ファイルずつピックアップしてオープン確認を行ってみたのですが、エクセルファイルで1ファイル、動画のファイルで1ファイルデータの破損を確認したため、お客様に実際に取得できたデータの確認を行っていただくことにしました。

復旧作業の結果

復旧作業の結果をご報告し、ご来店いただいて取得できたデータの確認を行っていただきました。お客様に確認いただいた範囲内ではファイル破損がなかったため、復旧成功と判断いただくことができましたが、ファイル破損が発生していることを御理解いただいたうえで、復旧成功とSanせていただき、データのお渡しを行いました。

担当技術者より

1TBのハードディスクの場合、約20億ほどのデータを保存するためのセクタと言われるものが存在しています。今回のデータ復旧作業では、約600セクタが不良セクタとなっていました。データを保存する領域に対して約0.00003%の不良セクタ領域と聞くと、ファイル破損のリスクは皆無であると思われるかもしれませんが、今回の作業のようにファイル破損が発生することがあるというところをご理解いただければと思います。