データ復旧事例

異音がして認識しないポータブルハードディスク(ELP-ZS010URD)からのデータ復旧(重度物理障害　大阪市福島区　サービス業)

投稿日：2023.02.27 更新日：2023.02.27

メーカー：Elecom製 (内蔵：WesternDigital製)
型番：ELP-ZS010URD (内蔵：WD10JPVX)
症状：カチカチと異音が鳴って認識できない
障害：重度物理障害
費用：99,800円 (税込109,780円)～
期間：3日程度

※オプション料金別

お客様より

イラストレーターのデータやフォトショップのデータを保存しているポータブルHDDですが、データを保存しようとしたときにパソコンが固まってしました。しばらく待ってみても状況が変わらないのでパソコンの電源を落とし再起動しました。するとパソコンは起動できすべて正常でした。ただ、ポータブルHDDを接続するとパソコンの動きが遅くなるのでポータブルHDDの調子が悪い気がします。

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診断の結果

データ復旧の専用機器にて初期診断を行ってみたところ、ハードディスクへの通電直後から「カチッカチッ」と小さな異音がしていて、その後動作が停止している状態でした。専用機器でもハードディスクの認識や制御ができないことから、重度物理障害としてお客様にご案内させていただきました。

復旧作業にチャレンジです

当社クリーン環境で重度物理障害が発生しているハードディスクの分解を実施し、磁気ヘッドやプラッタの状態確認を実施いたしました。確認の結果、磁気ヘッドの損傷が見つかったため、ドナー部品を用意し磁気ヘッド交換を実施いたしました。交換作業後再び診断すると正常に認識できるようになり中のデータを取り出すことができました。

復旧作業の結果

取り出したデータから30点ランダムにデータを選び当社環境でファイルチェックを実施いたしました。結果としては30点全て正常に開くことができました。お客様にもう一度ご来店頂き、データの状況をご確認いただきましたが、必要なデータがすべて揃っているとのことでしたのでご納品させていただきました。

担当技術者より

耐衝撃性の高いというモデルのハードディスクですが、落下した際の当たり方によっては、今回のように障害状態が重症化するということがあります。耐衝撃モデルと言われる機器は壊れないという印象があるかもしれませんが、壊れにくいというだけで、何かしらの要因で壊れてしまうという事態は発生します。普段からの取り扱いだけでも気を付けていただくだけでも障害は起きにくくなるものです。ハードディスクは精密機器であることをご理解いただいたうえで、取り扱っていただければと思います。