データ復旧事例

NASで使用していたハードディスク(MQ09ACA18TE)からのデータ復旧(物理障害　大阪市天王寺区　映像制作業)

投稿日：2023.01.06 更新日：2023.01.06

メーカー：東芝製
型番：MQ09ACA18TE
症状：データにアクセスができない
障害：物理障害
費用：99,800円 (税込109,780円)～
期間：6日程度

※オプション料金別

お客様より

NASにてRAID5を構築して使用していました。1週間ほど前からデータが使用できなくなり再起動を試してみましたが正常に起動しなかったため、ハードディスクが認識するか確認してみました。すると、3番のハードディスクをパソコンにつなぐと動作が不安定になるところまでは確認できたのですが、それ以外のハードディスクも認識はするのですが、中のデータを読み出せません。保存しているデータの復旧をお願いしたいです。ちなみに、筐体は壊れている感じではなかったため、ハードディスクを全て入れ替えて少しずつですが、改めて社員が保管していたデータなどを集めて再構築を行っているため、ハードディスクのみを持ち込みたいです。

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診断の結果

専用機器にて4台のハードディスクの診断を行いました。お客様から伺っていた通り、3番のハードディスクにて物理障害の発生を確認し、さらに4番のハードディスクからも物理障害の発生を確認しました。1、2番のハードディスクは正常に稼働できることを確認できました。以上の診断結果から、物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

念のために4台すべてのハードディスクのクローンディスクの作成作業を行いました。物理障害を起こしていたハードディスクはともに99.99%以上の領域取得に成功しました。作成した4台のクローンディスクにてRAID5の再構築を行ってみたのですが、データの存在を確認することができませんでした。構成については問題なく行えていたため、解析作業を行ってみましたが、データの存在を確認できなかったため、シンプロビジョニングの可能性もあることから、高度解析作業を行いました。高度解析作業の結果、データの存在が確認できたため、取り急ぎデータの一時確保を行ってから取得データのオープン確認を行うことにしました。一時取得したデータから動画ファイルを40ファイル選択してオープン確認を行ってみました。確認対象としたファイルはすべて正常に開けることが確認できました。

復旧作業の結果

データ確認のためご来店いただき、取得できたデータの確認を行っていただきました。取得できたデータが非常に大容量であったため、担当者様が使用されているフォルダを中心に確認を行っていただき、無事にデータが復旧できていると確認できたため、復旧データとしてお渡ししました。

担当技術者より

最近では、ハードディスクの大容量化が進み、NASでもRAIDを利用することで、50TB以上の大容量媒体を準備することが可能な時代です。しかしながら、大容量であればあるほどバックアップについても同容量かそれ以上のデータ量が保存可能な媒体の準備が必要不可欠です。大切なデータを失わないためにもしっかりとハックアップを行うようにしていただければと思います。障害発生時は、まずはクイックマンへご相談ください。。