データ復旧事例

NAS内で認識しなくなったハードディスク(HD-PGF1.0U3-BKA)からのデータ復旧(重度物理障害　山口県山陽小野田市　建設業)

投稿日：2022.10.20 更新日：2022.10.20

メーカー：バッファロー製(内蔵：WesternDigital製)
型番：HD-PGF1.0U3-BKA(内蔵：WD10SPZX)
症状：認識しなくなった
障害：物理障害
費用：49,800円 (税込54,780円)～
期間：5日程度

※オプション料金別

お客様より

パソコンに市議とのデータが保存できなくなったので、外付けハードディスクにすべてのデータの移動を新しいデータの保存を行っていました。1週間ほど前に中に保存していたデータが全く見れなくなってインターネットで調べて無料の復旧ツールなども試してみましたが、途中でソフト自体が全く使えなくなります。CADとエクセルと写真とPDFのデータが重要です。

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診断の結果

障害機器をお送りいただいて、専用機器にて診断を行ってみました。制御情報へのアクセスを行うことができなかったのですが、専用機器上ではハードディスクは認識可能な状態であったため、データ領域へのアクセスを行てみましたが、一定の領域で周期的に不良セクタが発生してたため、クローン作業が必須の状態であることから、物理障害での対応を行うことにしました。

復旧作業にチャレンジです

専用機期でのクローン作業を開始し、作業の進捗を監視していたのですが、周期的な不良セクタについては普段ならある程度の情報取得が進んでいればなくなることが多いのですが、クローン作業が完了するまで周期的に発生させていました。作業の状態を確認してみると、1TBの領域に対して95～96%程度の領域取得に成功していました。作成したクローンディスクのデータ領域へのアクセスを行ってみると一部のフォルダに存在しているはずのデータの存在を確認できなかったため、解析作業を行って確認できたデータの一時取得を行いました。

復旧作業の結果

取得できたデータのエクセル、写真、PDFに対して、それぞれ20ファイル程度のオープン確認を行ってみましたが、一部にファイルの破損が見つかり、70～80%ぐらいの復旧率と判断しました。お客様にも確認していただく必要があると判断したため、データリストと写真データのサムネイルを作成し、お客様に確認を行っていただくことにしました。お客様から一部のデータについてのオープン確認の依頼をいただいたため、対象ファイルの確認を行ってみましたが、開封率は80%でした。今回指定いただいたファイル以外にもファイル破損が起きている可能性をご理解いただいたうえで復旧成功と判断いただき、データのお渡しを行いました。

担当技術者より

安全にデータ復旧を行うという観点からではハードディスクの制御情報へのアクセスができない場合、リスクの高い作業となってしまいます。復旧作業時のリスクを下げるための措置もあったのですが、その措置を行う方が復旧不可となるリスクが高かったため、制御情報へのアクセスができない状態でのデータ復旧を行うことになりました。それ以上に今回についてはスクラッチと思われるディスク上の傷の発生で、復旧率を上げることが非常に難しかったです。傷を含めて不良セクタの範囲が広いほどファイル破損のリスクが上がるため、専用機器上でのできる限りの調整を行って、復旧成功率を上げれるようにしています。