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データ復旧のなぜ?についてお話ししたい

2021.09.25

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データ復旧でご依頼をいただいた際に、“本来のデータ容量よりもデータが増える可能性があります。”という説明で

あったり、“作業の結果、破損しているデータが出てくることがあります。”という案内を行うことがあります。

これは、データ復旧を行う中で、解析作業を行った場合によくある現象で、そのほとんどが過去に削除されたデータです。

このような現象の要因として

●傷、不良セクタ

●過去に削除されたデータ

●作成したファイル情報の重複

・・・といったころでしょうか。

 

今回は本来のデータ量よりもたくさんのデータができたり、ファイルの破損がなぜ起きるのかについて

お話ししたいと思います。

 

データの状態

・データの書き込まれ方

HDDなどにデータが書き込まれる際は、パソコン上で表示されているような状態ではなく、バイナリデータと呼ばれる、

“0~9″と”A~F”の文字に変換されてHDD内に書き込まれています。このバイナリデータを読み出し表示できるように

変換することで、パソコンの画面上に表示されています。

・ファイルの読み込みについて

上の画像にあるような値の羅列をジグソーパズルのように組み立ててディスクプレイ上に表示されているとイメージしていただくと

分かりやすいかと思います。このバイナリ情報が不足することで、ファイル破損が発生する要因になります。

 

 

解析作業によるデータの増量

データ復旧における解析作業は、書き残されているバイナリデータから再構築が可能な情報を読み出し、フォルダやファイルの

再構築を行う作業になります。

以前に紹介した”誤ってデータを削除してしまったときに気を付けていただきたいこと“でも

取り上げているように、過去に削除操作を行ったデータは別のデータによる上書きなどが発生しない限り、データとしては

依然残っているため、解析作業を行うことで強制的に元通りに戻ってしまうようになります。元通りになるということは、

もともと読み込んでいなかったデータ量が改めて読み込まれる形となるため、結果としてデータ量が増えるということに

なってしまいます。

この性質を逆に利用してデータの調査などを行うことも可能です。

 

破損ファイルによるデータの増量

データ復旧エンジニアにとって大変困ることなのですが、前述の解析作業を行って得たデータの中でもファイル破損が

発生しているデータが実は非常に厄介です。

具体例を挙げると、32GBのUSBメモリからのデータ復旧の作業依頼をいただいた際に解析作業の結果、60GB近いデータを

読み出すことがあります。本来必要としていたデータが10GB程度であった場合、残りの50GBほどがいわゆる”ゴミデータ”と

なってしまいます。データの追加や削除が多くなると、必然的にこういったコミデータが増え、ほとんどの場合が

何かしらのデータに上書きされてしまっているため、本来必要とするファイル情報が欠損したファイルとして

再構築されてしまい、破損データとして表示されるようになります。実際には読み込んだだけのデータ量がなかったり

するのですが、これだけのデータ量があるよって情報を読み込んでしまっているため実際のデータ量以上のデータ量を

読み込むという結果になります。

 

重複ファイルによるデータの増量

解析作業を行ったことで、一つのフォルダ内に同じファイル名を持つデータが複数見つかってくることもあります。

本来のパソコン上のルールではファイル名の重複ということはできないのが当たり前ですが、解析作業を行うと、

結果としてファイル名の重複が発生することがあります。もちろん解析データの取得を行う際には同一ファイル名の

データを存在させることができないので、元ファイル名に+αの情報を追加して別ファイルとして保存します。

このファイル重複ですが、復旧対象となるデータで重複があった場合、必ず重複ファイルのすべてをオープン確認を

行っていただいています。

これは必ずしもファイル名が合っているから中身は必要なファイルであるとは言えないからです。

+αの情報が付与されたファイルが実は最重要ファイルでしたということはよくあります。

 

まとめ

単純なところになってしまいますが、新しくても古くてもデータの読み書きが頻繁に行われている機器に対して

データ復旧などの解析作業を行うと、どうしても本来必要とされている以外のデータというものが必然的に元に戻ってきます。

また、この本来必要としないデータの中に一番重要度の高いデータが残っていることを可能性としては十分にあるため、

データ復旧作業のご依頼をいただいた際に。復旧作業成功と判断できます場合は復旧作業にて取得したデータ全てを

お渡ししているのは万が一に備えてというところがあります。

解析作業の結果によっては、本来保存されていた以上のデータ量以上のデータは存在しない場合もあります。

復旧費用とのお話にもなってきますが、クイックマンでは定額制でのデータ復旧を行っているため、復旧作業を行った結果、

費用が変わるといったこともございません。

まずはご相談いただくことが皆様の大切なデータを取り戻すための第一歩です!

フリーダイヤルよりお気軽にご相談下さい。

 

クイックマン(S&Eシステムズ株式会社) フリーダイヤル:0120-775-200